アメリカ・アトランタで衝撃的な強盗事件が起こり、世界的に大きく報道されている。
天井から強盗が「落ちてきた」
2024年9月3日、アトランタ市内のショッピングモールにある小切手換金所で強盗事件が発生した。この事件が大きな話題となったのは、強盗が予想外の場所からでてきたからだ。
覆面をした2人組の強盗は、何と天井を突き破り、店内へ侵入した。防犯カメラには、彼らが天井から次々と飛び降り、従業員を脅す様子が映っていた。
Video captures robbers falling through the ceiling of Atlanta cash-checking business. Watch the bizarre footage provided by ATL Police! https://t.co/oMkb553oyP pic.twitter.com/OGiuZfuS5k
— Jake Hart (@Jake_Hartie) October 2, 2024
強盗たちは従業員を脅し、店内の金庫から約15万ドル(約2200万円)を強奪。現金をピンクや黒のダッフルバッグに詰め込み、その後すぐに逃走した。
カメラはすべて見ていた…!
防犯カメラ映像を見ると、まず1人目の男が天井から落ちてきて従業員(店長)であるテヨカ・グレンさんを床に押さえ込んだ。その後、2人目の男が同じ穴から飛び降りた。
犯行があった当時、建物内では工事が行われていた。そのため、グレンさんは天井から犯人が落ちてきたとき、強盗とは思わず「工事業者が落ちてきた」と思ったそうだ。
しかしグレンさんはすぐに2人が強盗であることに気づいた。彼女が驚き震える中、強盗は金庫を開けることを要求。金庫が開くと、彼女を見張りつつ手早く現金をバッグに詰め込んでいった。
現金を持った強盗たちは、すぐに裏口から逃走した。その際、1人の容疑者が覆面を外し、偶然近くにいた通行人に顔を目撃されている。彼らは外に待機していた旧型のピックアップトラックに乗り込んで現場を離れた。天井から侵入してから現場を去るまで、9分間の犯行だった。
警察が公開した容疑者情報
警察は2人の容疑者について情報を発表した。容疑者①は身長約183cm、30代の肌の色が薄い黒人男性、容疑者②は身長約173cm、細身で肌の色が濃い黒人男性としている。逃走に協力したとみられる3人目の容疑者の情報は不明だ。
すでに2カ月以上前の事件だが、犯人はまだ逮捕されていない。警察は防犯カメラ映像や現場に残った証拠を元に捜査を進めるとともに、情報提供を求めている。
天井を突き破るという大胆かつ危険な手口は、防犯対策が進む現代においても珍しい。この事件は市民に衝撃を与えるとともに、店舗の防犯対策の重要性を改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。
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