グリル機能も備えた、レンジのニュースタンダード「象印マホービン エブリノ ES-KA18」【神原サリーが選ぶ今月の家電】

  • 文:神原サリー
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〈オーブンレンジ〉
ZOJIRUSHI EVERINO ES-KA18(象印マホービン エブリノ ES-KA18)

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充実した機能を備えながら、メニューは本体下部の引き出しに収納されているため、洗練された印象を与えるデザインに。キッチンにもこだわる人にお薦め。¥65,780

象印マホービンが17年ぶりにオーブンレンジ市場に再参入したのは2022年のこと。26Lタイプのミドルクラスながら、レンジとグリルを組み合わせて調理時間の短縮とおいしさを両立させた「レジグリ」や、揚げ物の温め直しに便利な「サクレジ」機能を搭載し、その手軽さで好評を得た「エブリノ」だ。

そんなエブリノに、1〜2人暮らしの少人数世帯にぴったりのコンパクトなモデルが登場した。容量18Lで、奥行40㎝のカップボードにも楽々収まるサイズ。焼き加減が難しいハンバーグも、クッキングシートを敷いた角皿に並べて自動調理をスタートするだけで、2人分がわずか8分ほどで焼き上がる。レンジで先に中まで火を通し、グリルでこんがり焼き目を付けるという“合わせ技”があればこその時短調理だが、仕上がりはふっくらジューシーな本格派だ。塩鮭や塩サバなどの焼き魚も同様に調理できる。

さらにうれしい機能も加わった。付属の「焼きプレート」を角皿にのせて使うと、レンジのマイクロ波を吸収して発熱し、食材の底面にも焦げ目をつけられるようになったのだ。たとえば、食パンをのせて「パンレジ」ボタンを押せば4分でトーストが焼き上がる。冷凍した食パンのトーストやクロワッサンの温めもOK。お好み焼きや焼き鳥も、火加減の調整不要という便利さだ。

上質感のあるマットなペールホワイトのカラーと、全体に丸みを帯びたデザインに愛着が湧く。本体に記載せず、下部から引き出すだけで自動メニュー番号を確認できるメニューボードの仕掛けもいい。トースター不要で温め直しから本格調理までできるエブリノは、レンジのニュースタンダードになれるのではないか。

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角皿と焼きプレートを使えば、食パンを裏返すことなく両面をトーストできる。「パンレジ」は専用のキーがあるので、操作の手間なくワンタッチで加熱が可能だ。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/象印マホービン お客様ご相談センター 
TEL:0120-345135

※この記事はPen 2024年12月号より再編集した記事です。