去る11月14日、時計ブランドのハミルトンが『バラエティ』誌と組んで主催する、第13回「ハミルトン ビハインド・ザ・カメラ・アワード」の授賞式が行われた。ハリウッドの会場に、いま映画界で燦然と輝く才能たちが集結した。
ハミルトンが映画界と強いつながりを持ってきたことはよく知られている。古くは『フロッグメン』や『2001年宇宙の旅』、近年では『インターステラー』や『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』など、劇中で使用するプロップ(小道具)の製作や腕時計の提供で映画界をサポートしてきた。
そんなハミルトンが、日頃あまりスポットライトが当たることのない“映画製作クルー”を称える目的で、2006年から開催しているのが「ハミルトン ビハインド・ザ・カメラ・アワード」だ。アカデミー賞などで大きく注目を集めるのは俳優や監督だが、このアワードはカメラマンや編集者、音響技師、衣装デザイナー、スタントマンなど裏方と呼ばれるクルーを対象としている。
アワードは編集賞、スタント賞、アニメーション賞、音響賞、美術賞、作曲賞、ヘアスタイリング&メイクアップ賞、撮影賞、衣装デザイン賞、監督賞、小道具賞、脚本賞の計12部門からなる。今年見事受賞したのは『デューン 砂の惑星PART2』のジョー・ウォーカー(編集賞)、 『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のジョン・マシソン (撮影賞)、『インサイド・ヘッド2』のケルシー・マン(アニメーション賞)など、錚々たる話題作をつくり上げた面々だ。
ハミルトンCEOのヴィヴィアン・シュタウファーは、「映画は、ハミルトンにとって不可欠な要素です。私たちは何十年にもわたって、映画の登場人物やそのストーリーと切り離せない“時計”を通じて映画製作チームをサポートしてきました。時計のムーブメントと同じように、映画製作のクルーたちは、登場人物を輝かせる原動力です。私たちは彼らの才能に敬意を表し、『ハミルトン ビハインド・ザ・カメラ・アワード』でその才能を称えています」とその意義を力強く語った。
"裏方"と呼ばれる彼らの仕事にも注目すれば、作品の見方も変わって映画体験はさらに豊かなものとなるはずだ。
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