米メリーランド州ランハムで、小型犬が大型犬に連れ去られる事件が起きた。近隣のインターホンカメラが決定的瞬間を記録している。小型犬の行方は分かっておらず、飼い主が情報提供を呼びかけている。
大型犬がシーズーを咥えて逃走し、両犬とも行方不明に
米テレビ局WUSAによると、11月15日の夕方、ディアスさん一家の父親が、シーズーのきょうだい2匹を散歩させていた。名前は、ココとラッキー。
「いつも公園まで行って、周辺を歩いてすぐに帰ってきます。父が公園から戻る途中、2匹はいつものように元気に歩いていましたが、突然、後ろからピットブルかブルドッグがやってきて、ココをさらったんです」と、娘のウェンディーさんは同局の取材に答えた。
通り沿いの住宅のカメラ付きインターホンが、その瞬間を記録していた。同局が報じた映像を見ると、確かに別の犬がいとも簡単にココを咥え、走り去る一部始終が映っている。
父親が犬を引き止めようとし、その後追いかける様子も確認できるが、犬はココを連れたまま姿を消したという。
ウェンディーさんは「映像がとても生々しく、言葉もありません」と語る。
ディアスさん一家は近隣にチラシを貼り、ココを捜索しているが、その行方はまだ分かっていない。
犬種から推測し、ココを連れ去った犬の飼い主だと思われる人物にも連絡したというが「自分たちではない」と否定を続けているそうだ。
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「愛犬を返して」と飼い主の声。リードの重要性を指摘する声も
ウェンディーさんによるとインターホンの映像には続きがあり、犬がココを地面に置く様子が映っていたという。ココは、動かなかった。警察や動物管理局にも申し出たが、まだ連絡はないと語る。
「ただ愛犬を返してほしい。もしココが亡くなったなら、何があったか教えてください。ココをどうしたのですか? 埋めたのか、捨てたのか……」
ウェンディーさんは「大型犬の飼育に反対しているわけではない」と添えながら「飼い犬をきちんとコントロールできるようにしてください」と訴えた。
「今回(の標的)がココだっただけで、また同じことが起こらないとは限りません」
ディアスさん一家は、窓口を設置して情報提供を呼びかけている。
事件を受け、ネットではココやディアスさんの心情を気にかける声がある一方、「どちらもきちんとリードに繋いでいれば、こうはならなかった」と、犬の飼育エチケットへの指摘もあがっている。
Video captures moment big dog runs off with Shih Tzu in its mouth https://t.co/ceoP5Hiv9w
— WUSA9 (@wusa9) November 24, 2024
シーズー犬のココ。WUSA9のXより。
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