グラフィック・空間・映像・アートピースなど、さまざまなアプローチで制作活動を行うアーティストYOSHIROTTEN。
この連載では「TRIP」と題して、古くからの友人であるNORI氏を聞き手に迎え、自身の作品、アート、音楽、妄想、プライベートなことなどを織り交ぜながら、過去から現在そしてこれからを、行ったり来たり、いろんな場所を“トリップ”しながら対談します。
現在「鹿児島県霧島アートの森」にて初の公立美術館での個展を開催中のYOSHIROTTEN。12月8日までの会期延長が決定! 開催までの数ヶ月の制作期間、展示が始まってからの約2ヶ月間のことを振り返る。
──好評につき、鹿児島での大個展が12月8日まで会期延長ですね。おめでとうございます!
YOSHIROTTEN:レセプションには250人くらいが集まったのですが、これを機に東京から鹿児島に初めて来る人もいて、そういうきっかけを作れたのが面白かったです。
NORI:レセプション、すごく盛り上がりましたよね。僕もひさしぶりにちゃんと酔っ払うまで楽しい会になりました。
YOSHIROTTEN:レセプションには、地元鹿屋市の「bee」チームがフードディレクションで入ってくれて。鹿児島の自然食材を使った美味しいケータリングをふるまってくれました。アフターパーティでは、ホテルの宴会場がディスコになって、大変盛り上がったんだよね。
YOSHIROTTEN:個展観に行くか、のついでに、鹿児島の温泉や自然、神社、建築などに触れて感動してる姿をみて、やっぱり都内で展示開催する時とみんなの時間の使い方が違うなって思いました。展示に行く前後の体験も、今回の作品に通ずる部分があると思うし、2回きてまた違う楽しみ方をしてる人もいて見てて嬉しい限りですね。
NORI:会期延長のお知らせを聞いて、喜びと寂しさどちらも込み上げてきます。もともと縁もゆかりもない街だったのに、こんなに愛着のある場所ができるってすごいことです。展覧会を通して何度も通うたびに行きつけのお店もできて、チャーミングなバーテンダーからすごい勢いで連続ショットグラスをもらって酔い潰れたことも何度か(笑)
YOSHIROTTEN:今回の制作では、1年半くらい色んなものを国内外で観ながら制作していって。鹿児島には地元として愛が溢れているけど、観光大使でもないから全部を知っているわけではないなかで、フィールドワークを通して自分でも新しい発見があったのは楽しかったですね。
NORI:展示会場以外だと、ギャラリー月極のオンラインショップ限定で、特別につくったTシャツとロンTを販売しています。展示作品のグラフィックから1枚選んで、すっごく贅沢にシルクスクリーンで作ってるものです。このクオリティはすごい!
YOSHIROTTEN:鹿児島空港に展覧会の広告が大きく出ているのですが、そこのQRコードを読みこむとギャラリー月極のオンラインショップに飛ぶ仕掛けになってます。
NORI:それから、東京のTHE NORTH FACE Sphereでも展示中で、お店の空間を活かした展示になってるので寄ってみてください。
──今後も巡回などは予定されているのでしょうか?
YOSHIROTTEN:特にいま現在は決まっていないですが、2018年「FUTURE NATURE」のときも、時を経てさまざまなご縁に繋がっていったので、今後も国内外問わず展示できる機会に出会えたら嬉しいですね。この作品をあの場所で、あの空間をつくって展示することはこの先考えても一生ないと思うので、自分にとっても想像してた以上にいいものになったし、間違いなく過去いちの展示になっているので、あとちょっとの間ですが、できるだけたくさんの人に観に来てほしいです。
グラフィックアーティスト、アートディレクター
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR