アンチエイジングに熱心な大富豪…若返り治療に失敗して腫れ上がった顔をインスタに公開

  • 文:吉井いつき
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marekuliasz-Shutterstock

アメリカの大富豪でバイオハッカーとしても知られるブライアン・ジョンソン氏が、「ベビーフェイス」を目指すアンチエイジング治療に失敗し、腫れ上がった顔を自身のInstagramで公開した。その衝撃的な画像は、英「Mail Online」など海外メディアでも取り上げられた。

若返りのはずが…

ジョンソン氏が今回受けたのは、顔に脂肪細胞を注射するという治療法だ。当初は本人の太ももや腹部から脂肪細胞を抽出して顔に移植する予定だったというが、厳しい食事制限を行っているジョンソン氏からは十分な量を得ることができず、他人の脂肪細胞を注入することになった。しかしその結果、注射して1時間もしないうちにひどいアレルギー反応を起こしてしまい、ジョンソン氏の顔は赤く腫れ上がってしまったのである。特に目の周囲は大きく腫れてしまい、視力も一時的に低下してしまったという。幸いなことに、症状は1週間ほどで改善し、後遺症も残らなかったとのことだ。

現在47歳のジョンソン氏は、IT起業家として若くして莫大な財産を成した人物であるが、その多くを「プロジェクト・ブループリント」と称する若返りプロジェクトに注ぎ込んでいることで有名な人物だ。2023年にも、70代の父親と10代の息子と共に三世代の血漿交換を行って物議を醸した。3人全員から1リットルの血液を抜き、息子の血液から分離した血漿を自身に、自身の血液から分離した血漿を父親に移植したのである。なお、マウス実験などでは若者の血液に若返り効果があるらしいことが示唆されているが、人間での知見は少なく、専門家は血液による若返り治療には否定的である。

ジョンソン氏が行っているのは、脂肪注入や血漿交換のような奇抜なアンチエイジング治療だけではない。日常生活でも1日当たりの摂取カロリーを1950キロカロリーに制限する、毎日100種類のサプリを摂取する、紫外線の強い時間帯には外出しないなどの厳しい制限を2020年から行ってきた結果、「37歳の心臓、28歳の肌、そして18歳の体力」を持っているとジョンソン氏は豪語する。しかし、身体の若さや健康さを示す各種バイオマーカーの数値は優れていても、その顔は食事制限のせいでひどくやつれたように見えると指摘されていた。ジョンソン氏は、若さには数値だけでなく見た目も重要だとの認識に至り、今回の顔への脂肪注入を行ったのである。

プロジェクト・ブループリントの結果は、ジョンソン氏のInstagramやYouTubeアカウントで随時報告されている。大富豪が本気で行う、金に糸目をつけないアンチエイジングの結果がどうなるのか、世界中の多くの人々が注目している。

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顔が腫れ上がった大富豪のビフォーアフター。