スタジオ開設40周年に合わせ、家具デザイナー・カンパナ兄弟の公園がサンパウロにオープン

  • 文:仁尾帯刀
Share:

BROTAS ブロッタス/ブラジル

3_DJI_0174.jpg
スペース全体がアート作品のような「アガベ・パビリオン」。公園は12のパビリオンから構成されている。 © Secretaria de Cultura de Brotas

家具デザイナーのカンパナ兄弟が、サンパウロ州内陸の故郷ブロッタスに自らの名を冠したカンパナ公園を10月にオープンした。一家が市の郊外に所有する78ヘクタールの土地には12のパビリオンが設置され、兄弟のこれまでの創作のエッセンスが感じられるオブジェや建築物が常設されている。

カンパナ兄弟の弟、フェルナンド・カンパナは2022年に急逝し、現在は兄ウンベルトがカンパナ・スタジオを率いている。生前にフェルナンドも構想に携わったこの公園はスタジオの40周年に合わせオープンするもので、今後はアート、教育、サステイナビリティを考察する場として活用していく予定だ。

https://parquecampana.com.br

4_IMG_9832.jpg
今年6月に行われたプレオープンイベントの様子。サンパウロ大学と提携し、今後は土地の植生を尊重した植林と造園が長期的に進められる。 © Secretaria de Cultura de Brot

※この記事はPen 2024年12月号より再編集した記事です。