2024年12月1日、マセラティは110周年を迎える。それを記念するイベントとして、11月21日から代官山にある蔦屋書店T-siteのクルマ・バイクコーナー内にて、POPUPストアが設置される。
110年に及ぶ、波乱万丈な歴史を学ぶ
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先立つ11月15日から一週間、渋谷のスクランブル交差点で、7つの大型モニターがマセラティによってジャックされたことは記憶に新しいだろう。渋谷でのテレビジャックでは、マセラティがイタリアン・ラグジュアリーとエレガンスを象徴する存在であることを前面に押し出していたが、今回のPOPUPストアでは、110年の歴史を辿るパネル展示とマセラティ関連の書籍を集めた書店ブースが見どころだ。
1914年のイタリアのボローニャで、マセラティ兄弟が始めたこのブランドは、2度の大戦という困難を経ながらも、非常に美しい流線型で独特なスタイリングを活かした数々の名車を生み出してきた。今回設置されたパネルでは、レースを主たる活動の場とした最初の20年から、現代までの名車を各時代で巡る年表を設置、他にもパワフルさで世界を圧倒してきエンジンやファクトリーの新旧を比較したパネルも用意されている。イタリアンスポーツカーを再定義してきたマセラティの波乱万丈な歴史を知ることができるだろう。
他にも、イタリア語で「特注品」を意味する「フォーリセリエ」について資料展示もあり、マセラティが得意とするエクステリアカラーから、シート、トリムの素材などの多彩なオプションから選べるカスタマイズプログラムの一覧も観覧が可能だ。
こうした歴史的な節目を記念し、書店ブースでは、2つの特別な書籍が今回のPOPUPストアで先行発売される。両誌ともにマセラティブランドの世界観を感じるだけでなく、歴史を学ぶには十分な内容を兼ね揃えている一品だ。
イベントは12月4日まで開催される予定。ぜひ、110周年という記念すべき年に、マセラティの歩んだ軌跡を覗いてほしい。
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左:「マセラティ大全 MASERATI COMPLETE GUIDE Ⅲ」 マセラティクラブオブジャパン代表の越湖信一氏執筆によるブランドガイドブック。全176ページにわたり、豊富な写真とともにブランドの歴史を振り返 ることができる貴重なアーカイブ集。¥3,960(税込)
右:「MASERATI 110th - マセラティ110周年を祝う -」 ブランドの成り立ちから、レースでの伝説的で輝かしい活躍、そして3500GTやミストラル、メキシコ、ギブリ、ボーラ、カムシン、クアトロポルテ、グラントゥーリズモ等の名車の数々を、美しいビジュアルとともにまとめた1冊。¥2,970(税込)
Maserati Special POPUP
住所:東京都渋谷区猿楽町16−15
日程:11月21日~12月4日