75年の時を超え、名作は進化する──オニツカタイガーのアニバーサリーモデルを一挙紹介!

  • 編集&文:栁澤 哲
  • 写真:加藤佳男
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1949年に創業し、ファッションブランドへ飛躍を遂げたオニツカタイガー。往年の名シューズをモダナイズしたこの75周年記念モデルで、革新の歴史を体感してほしい。

革新の歴史をいまに受け継ぐ、6つの75周年記念モデル

パリオリンピックで世界各国のアスリートたちが躍動した2024年、オニツカタイガーはブランド誕生75周年を迎えた。現在はアパレルやアクセサリーまで展開するファッションブランドとして人気を集めるが、その始まりはスポーツシューズ。いまの気分がふんだんに盛り込まれたアニバーサリーアイテムはいずれも、ブランドの記念碑的なシューズをリデザインしたものだ。

たとえば、イエローのアクセントがボリューム感のあるソールを際立たせた一足は、1950年に発売された初代バスケットボールシューズがベース。また、日本の職人の手作業によるヴィンテージ加工が味わい深いモデルは、64年の東京オリンピック当時のレスリングシューズをモチーフにしている。ブランドの始まりとなった一足から、それまでのスポーツシューズの常識を覆した画期的なモデルまで、そのどれもが長い歴史に思いを馳せるにふさわしい名品ばかりである。

時代を彩ったアーカイブシューズをベースにしながら、最新のテクノロジー、そして感性を注ぎ込んだ75周年記念モデル。これらは、オニツカタイガーの革新の歴史がいまなお続いていることの証しでもあるのだ。

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煌びやかなゴールドを纏った、世界限定750足の記念モデル

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¥36,300/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

OK BASKETBALL A75 MT

ゴールドカラーを採用した75周年の節目を象徴するモデルには、同色のシューズボックスも付属。表面に細かなひだ感のあるレザーアッパー、さらにソールをはじめとしたラバー部分にもゴールドのスプレー加工を施している。「75」の数字があしらわれたアンクル部分のパッチも、特別な一足であることを物語る。ベースになっているのは、1950年に開発したオニツカタイガー第一号モデル「タイガー印バスケットボールシューズ」。イエローで表現されたアウトソールは、タコの吸盤から発想したという当時の形状を受け継いでいる。

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初代バスケットボールシューズを、モダンで洗練された印象に

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各¥29,700/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

OK BASKETBALL A75 LO

前述のモデル同様、初代バスケットボールシューズをベースにしながら、より軽やかに履けて、幅広いスタイリングにマッチするローカットにアレンジ。アッパーにやわらかく、なめらかな質感の人工皮革を採用することで、高級感のある見た目としなやかな履き心地を両立している。ホワイトの一足でひと際目を引くのが、ボリュームのあるソールにあしらわれたイエロー。ブランドのコレクションライン「イエローコレクション」を象徴するカラーであり、ジグザグに配されたステッチとともに小気味よいアクセントになっている。

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WRESTLING A60 NM

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各¥40,700/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

日本の熟練職人の手作業による、味わいのあるヴィンテージ加工

人気モデル「アクロモント」に見られる、側面を巻き込むようなソールデザインが今日的ながら、一方で目を引くのが、アッパーのスムースレザー部分に表現されたアンティーク調の風合い。これは日本の職人が手作業で染色とヴィンテージ加工を施したもので、「ニッポンメイド」ラインならではのクラフツマンシップが光る。光沢のあるナイロンツイルとのコンビにより上品さも漂わせるこの一足は、1964年の東京オリンピック当時に開発された歴史的なレスリングシューズがモチーフ。味わいのある表情が、そんな時の流れを感じさせる。 

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クッション性に優れたインソールが、快適な履き心地もかなえる

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各¥25,300/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

TIGER CORSAIR A55

トレーニングシューズの先駆けとして1969年に登場した「コルセア」は、ブランドの歴史を語る上で欠かせない一足だ。そのシンプルなデザインとすっきりとしたフォルムをそのままに、アッパーには高密度に織られたしなやかなテキスタイルとスエードを採用。ジグザグのステッチで表現されたオニツカタイガーストライプ、そして「MEXICO 66」で馴染みのあるヒールクロスが、ブランドのアイコンとして際立っている。さらに特筆すべきは、全6色の豊富なバリエーション。自分の好みやスタイルに合ったカラーが見つかるはずだ。 

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流れるようなフォルムが、シャープな足元を演出する

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各¥22,000/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

OHBORI A50

オリジナルモデルの流れるようなつま先とかかと部分のソールデザインをそのままに、アッパーにはやわらかなスムースレザーを使用。レトロな雰囲気を保ちながら機能面も追求し、足を優しく包み込む軽やかな履き心地が特徴だ。1974年に開発された「オーボリ」は、世界で初めてチャンピオンシップに認定されたマラソン大会「福岡国際マラソン」をきっかけに誕生。軽く、衝撃緩衝性に優れた「EVA」素材をマラソンシューズのミッドソールに初めて採用した一足であり、その名はスタート&ゴール地点である「大濠公園」に由来する。

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レトロランニングスタイルを、モダンな素材と配色でいまに伝える

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各¥22,000/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)

TIGER ALLIANCE A40

やわらかなスエードを全面に使用したアッパーは、落ち着きのあるワントーンの配色もあいまって、幅広いシーンやスタイリングで活躍すること請け合い。オニツカタイガーストライプはもちろん、「MEXICO 66」でお馴染みのヒールクロスもアイコニックだ。「アライアンス」は1984年に登場し、当時の日本におけるジョギングブームを牽引した一足。85年に新たな衝撃緩衝材「GEL」が開発され、以降のランニングシューズがテクニカルに変遷したこともあり、古きよきオニツカタイガーを感じさせる最後のランニングシューズといえる。

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オニツカタイガージャパン

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