世界的なコンペティションにおいて、全蒸溜酒の頂点に立った、「山崎12年」。評価を高めるジャパニーズウイスキーのなかで、サントリーが特別な輝きを放っている。
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世界的なコンペティションでの快挙に見る、ジャパニーズウイスキーの深い歴史
いまやジャパニーズウイスキーの品質の高さは広く知られるところとなり、世界各地で開催される酒類コンペティションでの受賞も、最近では見慣れたニュースになっている。しかし、今年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)において、サントリーが成し遂げた快挙は、そのなかでも特筆すべきものだ。
今回が29回目となる「ISC」は、名だたるブレンダーなどが審査員を務める世界最高峰の酒類コンペティションのひとつ。今年は全カテゴリー合計で約数千品にもなる蒸溜酒が出品され、そのうち傑出したひとつの製品にのみ授与される「シュプリームチャンピオンスピリット」を、全会一致でシングルモルト「山崎12年」が受賞した。サントリーの同賞受賞は、昨年の「山崎25年」に続く2年連続の快挙。過去に受賞した「響21年」などと合わせ、4度目の頂点だ。
「サントリーがウイスキーづくりを始めてから101周年というタイミングで、シングルモルトのなかでも主力といえる12年クラスで栄誉ある賞を受賞できたことに、大きな意義を感じています」
今回の受賞を受けてそう話すのは、サントリー山崎蒸溜所の有田哲也工場長。
京都と大阪の府境に位置する大山崎の地で、日本初の本格ウイスキー蒸溜所として山崎蒸溜所の建設がスタートしたのは、1923年のこと。千利休が惚れ込んだという名水や、霧が立ち込める湿潤な気候など、ウイスキーづくりにとって理想的な環境が揃う同地での蒸溜所建設を決めたのは、創業者の鳥井信治郎だった。
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大阪で受け継がれてきた、山崎蒸溜所の酒づくり
サントリーウイスキーがなぜこれほどまで世界で高く評価されるのか。その理由について有田は、「創業者の想いを受け継ぎ、品質向上に真摯に取り組み続けてきた結果だと思う。山崎や白州蒸溜所では、原料はもちろん、ウイスキーづくりの細部にまで目を向け、原酒のつくり込みとつくり分けを行ってきました」と話す。
山崎蒸溜所では、長期熟成に適した力強い原酒を生むことを目的に、徹底的な樽管理を始めとしたさまざまなつくり込みを行っている。また、ステンレス製と木桶の2種の発酵槽に加え、形状もサイズもさまざまな16基のポットスチルを使い、驚くほどに細やかな原酒のつくり分けを行う。さらに「山崎」はスパニッシュオーク樽や、日本固有のオークであるミズナラ樽、バーボン樽やワイン樽など、多彩な樽を熟成に使用。ひとつの蒸溜所で世界に類を見ないほど多彩な原酒をつくり分けている。
今回のISCでは、「味わいや華やかな香りなど、一つひとつの要素が高い品質を体現しているだけでなく、それらを見事に組み合わせたブレンド力が素晴らしい。ものづくりとその品質に、ここまでのこだわりを感じることができるウイスキーは非常に貴重」と、審査員が「山崎12年」を絶賛した。
シングルモルトやブレンデッドウイスキーをひとつの絵画とするならば、それらを構成する原酒は絵の具のようなもの。サントリーでは努力と研鑽を重ねて多彩かつ高品質な原酒のつくり分けを可能にし、それらの原酒を使って卓越した製品を生み出すブレンド力を磨き上げてきた。「山崎12年」をはじめとするサントリーのウイスキーが体現する、幾重にも押し寄せる複雑で繊細な香味には、サントリーが真摯にウイスキーづくりに向き合ってきた、そんな100年の歴史と歩みが詰まっている。
2024年の年末には、ハイボールのために厳選された山崎蒸溜所のモルト原酒を使用した、「プレミアムハイボール山崎」も発売される。名実ともに“世界一”となったウイスキーを生んだ蒸溜所の味わいを、まずは手頃に楽しめるチャンスだ。
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