垂れ下がった胸にシワシワの顔…デミ・ムーアの“驚愕姿”に話題騒然…新作ホラー映画『The Substance』の撮影舞台裏を公開

  • 文:Takahashi Rikako
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shutterstock_2416752837.jpgデミ・ムーア。 Photo:lev radin/Shutterstock

 
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』や『セント・エルモス・ファイアー』で知られる俳優のデミ・ムーア(61)が、Instagramに別人のように変貌した自身の写真を投稿した。

髪がほとんど抜け落ち、両胸も全身の皮膚も垂れ下がっているその姿は、最新ホラー映画『The Substance(原題)』撮影中の様子だ。

若さを取り戻すため、怪しい薬に手を出した結果……

1枚目から、一見デミとは認識できない。髪がなく、しわだらけの顔に、大きな眼鏡をかけている。特殊メイクは全身におよび、垂れ下がった胸の写真も公開されている。3枚目ではその姿のまま愛犬を抱えており、なんとも奇妙な光景だ。

「今日(10月31日)が投稿するのにぴったりな日だと思ったから、『The Substance』からとっておきの写真を出さないでおきました。エリザベス・スパークルより、ハッピーハロウィン」と、デミは投稿文に書いた。

エリザベス・スパークルは、『The Substance』でデミが演じる主人公。元有名女優のエリザベスは、年老いて変化していく自分の容姿を受け入れられない。仕事と名声を取り戻すため、「若く完璧な自分を手に入れられる」という新しい再生医療に手を出すが、その代償は大きいものだった……という内容のホラー映画だ。

若返ったエリザベスを、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『哀れみの3章』などのマーガレット・クアリーが演じている。

ど直球のホラー描写に、エイジズム、偏った美の基準、ボディイメージなどの視点も組み合わせたテーマ設定。全米で公開され、国際映画祭で上映されるやいなや、高評価を獲得した。

カンヌ国際映画祭ではパルムドール賞にノミネートされ、最優秀脚本賞を受賞した。トロント国際映画祭では、アンダーグラウンド映画・カルト映画を扱うミッドナイト・マッドネス部門で観客賞に輝いている。

整形疑惑が絶えなかったデミ

2003年の映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』での役作りのため、当時40歳のデミが3000万円近くかけて全身を整形した……というのは、巷で有名な噂だ。ほかにも、数々の整形疑惑がタブロイド誌などを中心に取り上げられてきた。デミ自身は後に「一度も整形を受けたことがない」と否定している。

そんなデミがエリザベスを演じたのは、「拒絶と深い絶望に直面しているエンターテイメント業界の女性の境遇」に惹きつけられたからだと、英ガーディアン紙に語った。

偏った美の基準、またそれに達しなければという強迫観念は「自分自身に対する過酷な暴力」だと話す。「単に他人から受ける仕打ちではありません。自分による、自分に対しての行為なのです」

CBSのインタビューでは、「自分に大きなプレッシャーをかけていた」と若い頃を振り返る。「痩せろと言われた経験もあります。どれも恥ずかしく屈辱的でしたが、私が自分自身にしてしまったことでもあります」

『The Substance』は、2025年5月に日本公開予定。

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『The Substance』の予告編