東京・吉祥寺にある井の頭恩賜公園に程近い静かな通り。そこに佇むアイウエアセレクトショップ「The PARKSIDE ROOM(ザ・パークサイド・ルーム)」が、2024年10月に開店10周年を迎えた。「掛け手のパーソナリティを引き立たせる」という信念を掲げ続けてきた同店が、この記念すべき節目に仕掛けたのは、国内外の実力派5ブランドとのコラボレーションだ。
2014年、恵比寿に拠点を構える「Continuer(コンティニュエ)」の姉妹店として産声を上げた同店。国内外20以上のブランドから厳選したアイウエアたちは、掛ける人の個性を優しく照らし出す「レンズ」のような存在だ。そんな独自の視点は、今回のアニバーサリーコレクションにも息づいている。
とりわけ目を惹くのは、日本が世界に誇る「10 eyevan(10 アイヴァン)」との邂逅である。かつてインラインで展開され、現在は生産の機会がない光沢の美しいブロンズカラー「Col.9s」が、10周年を祝福するかのように限定復活。今を時めくリムレスフレームに、温もりのある輝きを纏わせた一本だ。オーストリアの「GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)」は、特別なアセテート生地"caramel"を用意。ラウンド、オーバル、パントの3つのシェイプを、シルバーとゴールドのテンプルで彩る。「ARCH OPTICAL(アーチ・オプティカル)」からは、ブランド初のクリアカラーが登場。フロント下部に施された独創的なカッティングから透明感のある表情を引き出し、オプティカルとサングラスの2種で展開する。「Grapes & Celadon(グレープス・アンド・セラドン)」と「YELLOWS PLUS(イエローズプラス)」からも、それぞれのDNAを継承しながら、日常に寄り添う新たな提案が届けられた。ジャンルレス・ボーダーレスという現代のムードを形にした意欲作である。
11月23日からは、店舗でアイウエアを購入した人へ、オリジナル大判メガネ拭き(缶付き)が先着でプレゼントされる。12月上旬には「EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)」とのイベントも控えており、年末まで10周年を彩る祝祭は続く。ニュートラルでありながら、どこか品格を漂わせる店内の空気。それは、10年という時を経て磨き上げられた確かな存在感を物語っている。都市で活躍する人々の個性を引き出してきた軌跡は、まだ序章に過ぎないのかもしれない。
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The PARKSIDE ROOM
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-17-1 2F
TEL:0422-41-8978
www.tpr.jp