レコード好きの“宝庫”! 希少性と品質にこだわった、ヴィンテージレコードショールームが北沢にオープン

  • 写真:河内 彩
  • 文:Pen編集部
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ELLA RECORDS VINTAGE

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下北沢駅から徒歩で行ける「ELLA RECORDS VINTAGE」は、空間を活かしたイベントや動画配信なども行っている。

東京のカルチャーをけん引する街のひとつ、世田谷・北沢でヴィンテージレコードショールーム「ELLA RECORDS VINTAGE」が8月に誕生した。完全予約制となるこの店は、ECサイト「ELLA ONLINE」のローンチにあわせて、オンラインで販売しているレコードのコンディションを確かめられるリアルな場として、洗練された空間に仕上げられている。

壁一面から見つける、運命的な一枚

ショールームに足を踏み入れると、まず視界に入ってくるのが、レコードが壁一面を覆う圧巻な景色だ。壁に沿って美しい曲線を描いた棚は、多元的なアプローチで空間をデザインする「In a Station(イン・ア・ステーション)」による特注品。1万枚ほどのヴィンテージレコードを常備しながらも、毎週40~50枚ほど新たに入荷する。ジャズ、ロック、ラテンをはじめとする多ジャンルのレコードは、50年代の廃盤ものから流行りをリーチした現行品まで、知識豊富な専門スタッフによって1枚ずつ厳選されている。セレクトの独自性や希少性だけでなく、その品質の良さも大きな魅力のひとつだ。90年代のレコードブームに加え、日本人の「物を大切にする」習慣によって、状態の良いレコードを求めて海外から訪れる方々も多い。企画を立て、時期に合った大量入荷も定期的に行うという同店は、まさにレコード好きにとっての「宝庫」のような場所だ。

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“セレクトされた”アイテムを強みとするここは、常時1万枚以上のラインアップを持つ「ELLA ONLINE」で気になったレコードを実際に手に取ることができる。

レコード愛が溢れる、オリジナルコンテンツとは

母体である「ELLA ONLINE」では、音楽を通じて生まれるカルチャーや物語を伝えるオリジナルコンテンツで、レコード文化の多様性を掘り下げている。例えば、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)をはじめとするアーティストや音楽関係者への、レコードに特化した取材記事や、世界中の魅力的なレコード店を紹介する動画企画、日本でレコードをディグする海外の人々に突撃インタビューなど…。レコードを愛する「ELLA RECORDS」ならではのこだわりと視点で、クリエイティブな発信を続けている。国境を超え、着実にファンを増やし続けるその動向から、目が離せない。

お目当てのレコードをくつろぎながら味わい、音の美学に包まれる。この上質で特別な空間で、自分にとっての運命的な一枚と出合ってほしい。

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棚やレコードに合うように、植物やインテリアなどの内装にも力を入れている。南米にルーツを持つアンティークのライトが周りを淡く照らし、まるで大人の隠れ家のような落ち着いた雰囲気を漂わせる。
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使用しているアンプは、1960年代のヴィンテージオーディオ「ALTEC 1567A」。

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レコードを試聴するために使われるているのは「GARRARD 301」。
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「Dub Specialist - Better Dub」ジャマイカ盤オリジナル。ジャケットは、70年代に1枚ずつシルクスクリーンによって刷られたもので、唯一無二の味わいとなっている。
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思わず立ち止まってしまうほど、大きな窓が特徴的な「ELLA RECORDS VINTAGE」。サインペイントを手掛けたのはデザインチームの「TENGUWORKS(天狗ワークス)」だ。

ELLA RECORDS VINTAGE

住所:東京都世田谷区北沢1-45-39
※完全予約制
ELLA ONLINE:https://ellarecords.jp
予約ページ:https://ellarecords.jp/products/showroom