この秋、東京・表参道にロレックスの新しいブティックがオープンした。表参道エリアでは初出店であり、地階、地上階、2階の3フロアからなる総面積500平方メートルの規模を誇る旗艦店だ。ユーザーの多様なニーズに応えるため、国内初のRCPO(Rolex Certified Pre-Owned=ロレックス認定中古時計)プログラムの提供も開始し、話題を呼ぶ。
ロレックス グリーンのベゼルフォルムが広がる世界
表参道にオープンした「ロレックス ブティック 表参道」は、ブランドカラーのグリーンのファサードが周囲のけやき並木に溶け込み、威容を放つ。若い世代で賑わうファッションストリートとして知られるエリアは近年、時計ブランドの出店も増え、腕時計好きの新たなスポットとしても注目を集めている。ロレックスにおいても、新たな情報発信にこれほどふさわしい街はないだろう。
有機的なラインを描くベゼルフィンのファサードに迎えられ、店内には解放感のある空間が広がる。腕時計のベゼルパターンに象られたグリーンの蛇紋石とベージュのトラバーチンのコントラストが美しい。コンシェルジュで受付後、アドバイザーの案内で店内へ。
フロアの中央にはベゼルのフォルムを模したカウンターが設けられ、壁面には独自の技術や機構をテーマにしたビジュアルパネルやそれに関連したモデルが展示されており、ブランドへの理解をより深めることができる。フロアの奥には鏡の効果を利用した巧みな演出も。空間の広さを感じさせるだけでなく、リフレクションによってベゼルフォルムが現れるのだ。そしてその横にある階段で階下へと進む。
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表参道の喧騒を感じさせない和の庭園
階段の壁面にはグリーンレザーがあしらわれ、手すりには間接照明がついている。ほのかなフットライトでも不安を感じることはないだろう。階段を降りるとまず目に飛び込むのが、常緑の松とベゼルのフォルムで整えた苔の丘の庭園だ。伝統的な和の美的感性が伝わるだけでなく、そこは吹き抜けのオープンエリアで、ウィンドーを開け放つことで屋外と一体となるのだ。
地上階がフロアを見渡せるフラットな開放感なのに対し、地階はあえて高低差を出した空間設計で、個別のスペースで落ち着いて時計を選ぶことができる。それぞれの壁面には、ライブラリーのように写真集やオブジェが並べられている。とくにガラスアートは、たとえばダイバーズウォッチの世界観を水滴を思わせる作品で表現するなど、それぞれのテーマに合わせて制作されている。ギャラリーのように見て回るのも楽しい。
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日本初のRCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムを提供
2階は他のフロアとはイメージが一転し、ベージュとブラウンを基調にしたトラディショナルな空間だ。壁面の一部にフルーテッドベゼルを表現した西陣織りのテクスチャーが用いられ、ファサードの隙間から溢れる自然光と、表を彩るベゼルフィンのグリーンが美しく映える。
ここで扱うのはRCPOウォッチ(ロレックス認定中古時計)だ。このプログラムは本国スイスで2022年よりスタートしたが、日本では初となる。初回販売より3年以上経過したモデルに、精度・耐久性・防水性能などの検査を行い、厳格な品質基準を備え、真正性が保証されたRCPOウォッチには、販売日から新たに2年間の国際保証が適用される。これも耐久性を重視し、永く愛用できるロレックスならではの信頼の証となるのだ。
「ロレックス ブティック 表参道」は、表参道のけやき並木と調和し、街の風景とも一体化する。まるで以前からそこにあったような風格は、新たなランドマークになることだろう。
ロレックス ブティック 表参道
東京都渋谷区神宮前5-2-2
TEL:03-6386-4379
営業時間:11時〜19時 ※予約制(アフターサービスは予約不要)
www.rolexboutique-omotesando-tokyo.jp