スポーツとアートで地元を盛り上げる、NBAチームのパブリックアートプログラムとは?

  • 文:稲石千奈美
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WEST COAST 西海岸/アメリカ

1.Refik Anadol_Living Arena_photo by Iwan Baan.jpg
子どもたちがバスケを練習するコートも、横の壁で変容するラフィック・アナドルのメディアアートも、地元コミュニティへのギフトだ。 photo: Iwan Baan

8月に竣工し、今季からNBAチーム、LAクリッパーズのホームアリーナとなった、イントゥイットドーム。そのパブリックアートプログラムが、美術館級のクオリティと話題となっている。LA在住のアーティスト7名がこのために制作した大型作品群は、総額およそ1100万ドル相当。屋外に展示されているため、チケットがなくても気軽に鑑賞できる贅沢な演出がなされている。

作品はイングルウッドやバスケをはじめとする、地元の歴史と文化がテーマ。なかには日系人収容所にあったバスケットボールフープ&ボードを模したユニークなものも。アート・スポーツ両軸からLAの歴史を感じられる施設は、新たな名所になりそうだ。

https://intuitdome.com

2.Jennifer Steinkamp_Swoosh_photo by Iwan Baan.jpg
空港近くに位置するドーム。ジェニファー・スタインカンプのデジタルアートが建物をライトアップする。 photo: Iwan Baan

※この記事はPen 2024年12月号より再編集した記事です。