ファストフードのドライブスルーで店員が大統領だったら…そんな嘘のような話が現実になった。ドナルド・トランプ大統領がペンシルベニア州のマクドナルドで“アルバイト体験”を行った。エプロン姿でポテトを揚げたり、ドライブスルーの客を対応する様子が報じられ、全米で大きな物議が醸されている。
大統領選を前に、赤いネクタイとエプロンを身につけたトランプ氏は、フィラデルフィア市郊外のマクドナルドで店員に教わりながらフライドポテトを揚げ、客に商品を手渡す姿をメディアに披露した。動画の中で、トランプ氏は「マクドナルドで一度は働いてみたかったんだ」と語り、ドライブスルーの客に挨拶をする姿も見られる。彼を目撃した客は驚きの声を上げ、「オーマイガー!」や「クレージー!」と反応。
The Guardianによれば、トランプ氏が滞在したのは通常営業外の30分程度で、ドライブスルーを通過した客は事前に審査を受けていたそうだ。
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「ボイコットしよう」とマクドナルドに批判の声
この映像や写真は全米のメディアに取り上げられ、大きな物議を醸した。ネット上では「マクドナルドをボイコットしよう」という呼びかけも見られ、トランプ氏が訪れた店舗に対し、口コミサイトのイェルプには批判的なコメントが殺到。これを受けて、イェルプは一時的にページを凍結し、レビュー投稿を無効にする事態に至った。
イェルプの声明では、「私たちはどちらか一方の側に立つことはありませんが、投稿されたコンテンツが実際の消費者の体験を反映しているか調査する間、一時的に無効にします」とされている。
マクドナルドの関与は一切ない
トランプ氏のアルバイトを許可したとしてマクドナルド自体にも批判が集まったが、同社はこれらに一切関与していない。CNNによると、トランプ氏訪れた店舗はフランチャイズ店であり、同店舗独自の判断だと報道している。マクドナルド全店舗の約95%がフランチャイズ運営のため、本社の同意なしに大統領選の候補者を招くことが可能だという。
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