ベントレー最新モデル「コンチネンタル GT スピード」で、アンデルマットの4つの峠を走破する。

  • 写真・文:石川博也
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「コンチネンタル GT スピード」のグローバル メディア ドライブが開催!

グランドツーリングの世界を100年以上に渡って牽引してきたのが、英国が誇るラグジュアリーカーブランド、ベントレーだ。

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ホテルのロータリーに歴代のコンチネンタル GTが勢揃い。左から初代、二代目、三代目、そして最新の四代目。

長距離の運転でもストレスがなく、爽快なドライビング体験と優雅な乗り心地を実現してくれるグランドツーリングカーやグランドツアラーなどと呼ばれるクルマを、ベントレーは1921年に発売した「3リッター」から現行モデルの「コンチネンタル GT」まで、何世代にも渡り作り続けてきた。

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コンバーチブルタイプの「コンチネンタル GTC スピード」43,120,000円

そして、今回、その最新型であり、「コンチネンタル GT」の四代目にあたるベントレー初のハイブリッドモデル「コンチネンタル GT スピード」が登場。9月下旬にグローバル メディア ドライブが開催され、世界各地から集まったメディア関係者にお披露目された。

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今回宿泊した部屋のリビング。ほかに2つのベッドルームがあるなどラグジュアリーな世界を体感。

舞台はスイスのウルセレン渓谷に位置するアンデルマット。岩肌をあらわにした山々が連なる雄大な景色が広がる土地だ。

拠点となったホテル「ザ・チェディ」は、部屋に暖炉を完備するなど世界でも有数のラグジュアリーリゾート。ここに滞在することで、ベントレーの世界観ごと体感できるようになっている。

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ホテル前に並ぶ「コンチネンタル GT スピード」とコンバーチブルタイプの「コンチネンタル GTC スピード」。

グローバル メディア ドライブ当日。朝9時過ぎにホテルのロータリースペースに向かうと、そこには胸躍る光景が広がっていた。

これから運転する色とりどりの「コンチネンタル GT スピード」とコンバーチブルタイプの「コンチネンタル GTC スピード」がズラリ。クーペとコンバーチブルを途中のカフェ休憩の際に乗り換えることで、両タイプを体験できるようになっている。また、試乗は2人で1台。適時交代しながら運転していく。

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市街地から峠に向かう。

ドライブのコースは、ホテルを発着点にして反時計回りに一周しながら、スイスが誇る4つの名峠を走破するというもの。

峠はいずれも標高2000メートル以上で、総走行距離は約165km。スタートからゴールまでそのすべてが絶景と言ってもいいほど美しい景色が続くこのルートは、世界最高のドライブコースとの呼び声も高い。

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道路沿いに牛が放牧されている場所もあり、時々カウベルの音が聞こえてきた。

コンバーチブルのタイプに乗り込み、屋根を開けていざ出発。後部座席部分にウィンドストッパーを装備していることもあり、車内に風が入ってくることはなく、コンバーチブルであることを忘れてしまうほど。

屋根がない分、コースの周囲に次々と現れる名峰たちを山頂まで余すところなく鑑賞できるのもコンバーチブルの良さだ。

外気温は8℃前後だったが、シートヒーターのおかげもあり、乗車中は寒さを感じない。

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切り立った山々の姿に神々しさすら感じるスーステン峠。

「コンチネンタル GT スピード」は、新開発の4.0リッターV8ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルだ。

走行にはベントレー、スポーツ、コンフォートの3つのモードが用意され、走りながらでも切り替えられるようになっている。

まずは基本となるベントレーモードで走行すると、状況に応じてガソリンエンジンと電気モーターを切り替えながら、バランスの良い走りが楽しめた。

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つづら折りの箇所も多く、最高のドライビング体験ができるコースとなった。Photo by BENTLEY

そして、スポーツモードに切り替えてアクセルを踏み込むと、途端に力強いエンジン音が唸りをあげ、アクセルを踏んだ分だけクルマはグイグイと前に進んでいく。

カーブが続くワインディングロードでは、スポーツモードがまさにその真価を発揮する。高速でコーナーに突入しても、クルマがロールすることなく、地面を這うような走りで思い通りの軌道を描いてくれる。

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グリムゼル峠の荒涼とした景色に冒険心をくすぐられる。

実はこの「コンチネンタル GT スピード」の印象的なヘッドランプや地面をガシガシと掴むようなホイールのデザインは、虎の目や爪をモチーフにしたものだ。スポーツモードの走りは、まさに覚醒した虎そのもの。獲物を追うかのような俊敏な走りに胸が高鳴り、ドライビングの醍醐味を存分に感じられた。

逆にコンフォートモードに切り替えれば、電気モーター主導の走りに切り替わり、路面の状態に左右されず、静かで落ち着いた乗り心地を味わえる。

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グリムゼルパスホテルで、カフェ休憩。

夢中でハンドルを握っていると、休憩ポイントであるグリムゼルパスホテルに到着。こちらは名前の通り、ホテルでもあるが、カフェやレストランとしても人気だ。トーテン湖の畔に佇み、静かな湖面を見ながら小休止。

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左からマンゴーパラダイス(スムージー)とアップルタルト。

グリムゼルパスホテル名物のアップルタルトは、クリームがたっぷりの見た目とは裏腹に意外とさっぱりした味わい。糖分を補給し、後半の運転に備えて英気を養う。

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峠を下りて市街地へ。しばらく走ると次の峠に向けて再び上り始める。

後半はクーペに乗り換えて、ヌフェネン峠とザンクト・ゴッタルド峠へ。時折雨がパラつくあいにくの天候だったが、前半が晴れていた分、逆に濡れた路面での走行性能を確認できる絶好の機会となった。

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後半の天候は雨模様だったが、それをまったく感じさせない走りだった。

屋根まで一体となった車体構造やそれによる車重の違いからか、クーペの走りはカブリオレとは少し異なるニュアンスを感じる。カブリオレが活き活きとした躍動感にあふれた走りだとすれば、クーペは肝が据わっているような独特の雰囲気があり、峠道を悠々と駆け抜ける。

雨などものともせず、タイヤは路面を着実につかみ、前へ前へと進んでいく。王者の風格がみなぎるような走りが頼もしい。

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山頂のロッヂ風のレストランを貸切り、長距離ドライブの疲れを癒した。

そして、ゴール地点のホテルにほど近い山頂のレストランへ。エントランスに「ザ ベントレー ロッヂ」のプレートを掲げた演出が心憎い。こちらでサラダやメイン料理のスパゲッティや肉料理、デザートなどを楽しみながら、3時間以上にも及んだドライブを振り返った。

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「コンチネンタル GT スピード」39,303,000円
 
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試乗後、あらためてインテリアの素晴らしさを実感。※エクステリアのカラーによって内装の色使いは異なる。Photo by BENTLEY

実は「コンチネンタル GT スピード」は車内のインテリアも素晴らしく、長時間のドライブを快適に過ごせた理由のひとつでもあった。そのほとんどが手作業で仕上げられ、ファッションのデザインからインスパイアされたキルティング模様やパイピングがスタイリッシュ。気分を存分に高揚させてくれた。

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スイスの名峠を走った夜は、「ザ・チェディ」内のワイン ライブラリーでほかの参加者たちと食事をしながらドライブの余韻を楽しんだ。

アンデルマットでのドライブで確信したのは、「コンチネンタル GT スピード」は、エレガントかつパワフルな走りはもちろん、これまでのコンチネンタル GTと大きく変わった攻めのエクステリア、そして、ファッショナブルなインテリアが揃った、まさにグランドツアラーの名にふさわしいオーラの漂う一台だということ。

一度でもそのハンドルを握れば、誰もがきっと「コンチネンタル GT スピード」の虜になるに違いない。

ベントレーモーターズ ジャパン

ベントレー コール

TEL:0120-97-7797