時計好き芸人として知られるマヂカルラブリー村上。漫才コンテスト『M-1グランプリ』の優勝賞金で腕時計を購入したのは有名な話だ。そんな村上の腕時計選びには、強いこだわりがあった。
Pen 2024年12月号の第1特集は『100人が語る、100の腕時計』。腕時計は人生を映す鏡である。そして腕時計ほど持ち主の想いが、魂が宿るものはない。そんな“特別な一本”について、ビジネスの成功者や第一線で活躍するクリエイターに語ってもらうとともに、目利きに“推しの一本”を挙げてもらった。腕時計の多様性を愉しみ、自分だけの一本を見つけてほしい。
セブンネットでの購入はこちら反転ケースの裏に忍ばせる、愛の証し
お笑いコンビ、マヂカルラブリーの村上は学生時代からの時計好き。控えめなデザインが好みだといい、IWCの「ポルトギーゼ」などを所有する。なかでも特に思い入れがあるのが、ジャガー・ルクルトの「レベルソ・クラシック」。2022年に婚約指輪のお返しとして妻から贈られたものだ。
「ふたりでジャガー・ルクルトの銀座並木ブティックに行きました。ムーブメントをつくる技術が素晴らしく、デザインが渋くて通好みのブランドだと以前から感じていたんですよね」
ブティックでさまざまな時計を見た末に最も気になったのが、ポロ競技の際に風防が割れることを防ぐためケースが回転するギミックを備えた「レベルソ」だった。
「実際にひっくり返るところを見て、いいなあと。ディテールが違ういろんなレベルソを出していただいたんですが、いちばんベーシックなモデルに決めました」
文字盤のないケース裏には入籍日を含めて「Forever Love 2022,7,7」と刻印。この時計を着けている時は、いつも以上に気持ちが引き締まると話す。さらに、ベルトや着用スタイルにもこだわりがある。
「ベルトは銀座の革小物専門店でオーダーメイドしました。夏場は汗が気になるので裏側をラバー仕様にしています。自分専用の時計にしたいので、穴はひとつしか開けていません。あと、風防を傷つけにくくて見やすいからという理由で、どの時計も手首の内側に文字盤がくるように着けています」
腕時計を見ればその人がわかるとはよくいうが、腕時計への一つひとつのこだわりや所作に、村上の品性を見出すことができる。
JAEGAR-LECOULTRE / ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック」
『100人が語る、100の腕時計』
Pen 2024年12月号 ¥990(税込)
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