月面に降り立つ人類初の女性宇宙飛行士、身に着けるのは「プラダの宇宙服」

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    月に初めて降り立った女性はプラダを身に着けていた――。将来、そんな風に語り継がれる可能性がある。というのも、いまプラダが宇宙服の開発を行っており、近い将来、月に初めて足を踏み入れることが期待されている女性飛行士は、その宇宙服を身に着ける予定だからだ。

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    写真はイメージ(ShutterStock)

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    宇宙ベンチャー×プラダの異色のコラボ

    イタリアのミラノで先日開催された国際宇宙会議。そこで公開されたのが、プラダがつくる「次世代宇宙服」だ。アメリカの宇宙ベンチャー企業であるアクシオム・スペースと共同開発している。

    NASAが現在進めているアルテミスIIIでは、有人月面着陸が計画されている。人類が初めて月に降り立ったのは1969年のアポロ11号でのこと。それから計6回の有人月面着陸が成功しているが、その最後となったのが1972年だ。

    つまり、アルテミス計画での有人月面着陸が成功すれば、50年以上ぶりの大きなニュースとなる。さらに史上初の女性が月に降り立つことが計画されており、その女性宇宙飛行士が袖を通すのが、プラダの宇宙服というわけだ。

    この宇宙服の製造を任されたのがアクシオム・スペースで、同社はデザイン面についてプラダに依頼。こうして異色のコラボレーションが実現した。

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    プラダのロゴマークがない「最先端のプラダの服」

    月面の気温は、昼間は110℃の高温になるが、夜には-170℃まで冷え込み、昼夜で280℃もの差が生まれるという。そんな過酷な環境に少なくとも2時間耐えられて、加えて8時間の宇宙遊泳も可能で、生命維持システムを備えている……といった複雑で厳しい条件が宇宙服には求められる。

    その機能性に加えて、プラダが持つ技術で高機能の糸やシームレスな生地が使われるという。一般的な宇宙服と印象は大きく変わらないかもしれないが、プラダの高度な製法技術が用いられており、宇宙服を着たときの快適性を高めているそうだ。

    従来のプラダ製品とは違い、おなじみのプラダのロゴは付いていないが、腕や胴回りなどの一部のアクセントに赤いラインが入っている。

    アルテミス計画は、早ければ2026年の打ち上げになる。民間人が宇宙旅行を楽しめるようになり、少しずつ「宇宙へ行く」ことが特別なことではなくなりつつある。民間の宇宙旅行会社が宇宙ビジネスを始めるように、宇宙でもファッションを求めるニーズも今後は広がっていくに違いない。

    https://www.axiomspace.com/release/prada-axiom-suit
    https://nypost.com/2024/10/16/lifestyle/prada-unveils-surprising-new-luxe-line-high-tech-spacesuits-for-women-astronauts/
    https://www.jaxa.jp/countdown/f13/special/moon_j.html

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