【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『ショートケーキは背中から』
デビュー作『生まれた時からアルデンテ』の衝撃はいまも鮮明だ。スパゲティをパスタと呼び、最上のゆで加減はアルデンテだと子どもの頃から知っている世代。東京育ちの美食家のこだわりは、食の細部に宿る。10年後の集大成でもある本書は、自ら課した100本ノックの書き下ろし「ごはん100点ノート」で幕を開ける。ショートケーキはどこから食べるのが正解か。知る人ぞ知る逸品から庶民派の味まで縦横無尽に語り尽くす。行きたい店が増えるのはもちろん、味覚の解像度が上がること間違いなし。
※この記事はPen 2024年11月号より再編集した記事です。