メゾン マルジェラは、2024年パリで発表された「アーティザナル」コレクションを多角的に展示するエキシビションを恵比寿で開催する予定だ。展示では、実際のショーで発表されたオリジナルルック25点に加え、ブランドの世界観や貴重な創作過程を覗くことができる。

本展では、ルック発案のインスピレーションから実際の仕上がり、そしてショーまで、一連の創作過程を追いかけられるのが最大の特徴だ。クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノが考案した「ポスト・モーテム（事後解剖）」の展示形式は、実験的なテクニックやコレクションの背景や物語など、いままでにないアプローチで没入体験を味わえる。

特に注目したいのが、「レトログレーディング」や「シームレース」といったメゾン特有の高度な技術で施された作品たちだ。アンティーク素材やビーズを使用したバイアスカットドレスや、3種のコルセットを用いたルックなど、クリエイティブな要素を細かく知ることができる。鏡と映像のプロジェクションマッピングで実現した、ドラマティックな空間も見どことの一つだ。ここでは、実際に行われたショーのプロローグ映像や制作過程の未公開映像を展示。鏡の反射効果でよって、まるでパリの会場にいるかのような圧巻な空間体験も魅力的だ。

ショーの雰囲気を蘇らせるだけでなく、コレクションが生まれる過程やオートクチュールのクラフトマンシップに触れられる唯一無二の機会に、ぜひ訪れてみてほしい。