「ほぼ全裸の出演者も…」半裸の修道女がローラースケートする“狂気”のオペラ上演で、観客が体調不良に「非常に刺激の強い表現」

  • 文:山川真智子
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Chapter 41-Shutterstock ※画像はイメージです

ドイツのシュトゥットガルト州立歌劇場で上演されたオペラ『サンクタ』を鑑賞後、18人の観客がひどい吐き気に襲われ体調不良に陥った。前衛的な振付師の演出によるこの作品には、性的でグロテスクなシーンが随所に盛り込まれており、カトリック教会の反発を呼ぶほどの問題作となっている。

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ほぼ全裸の出演者が登場。

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半裸でローラースケートをする裸の修道女。

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特にキリスト教徒には衝撃的なシーンの連続。

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 喝采を浴びるオール女性のキャスト。

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『サンクタ』予告編。

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裸がデフォルト? いわくつきオペラが再解釈で登場

物議を醸す公演『サンクタ』は、尼僧院が性的狂乱に陥る様子を描いた1921年の一幕もののオペラ『サンクタ・スザンナ』がベースとなっている。ユーロニュースによれば、『サンクタ・スザンナ』は、当時その内容が冒涜的と批判され、初演が翌年まで延期されたといういわくつきの作品だった。

それから1世紀以上を経て、オーストリア人振付師、フロレンティーナ・ホルツィンガーの演出で再解釈された『サンクタ』が世に送り出された。ガーディアン紙によれば、ホルツィンガーは自由奔放なパフォーマンスで知られており、オール女性のキャストを部分的または全裸で出演させるのが常だという。ユーロニュースによれば、日本のボンデージ(拘束行為)アートなどを取り入れた、前衛的かつ急進的な作品を過去にも上演している。

メンタルが耐えられなかった?体調不良者続出!

『サンクタ』の舞台では、裸の修道女が可動式のハーフパイプの上でローラースケートをし、背景のボルダリングの壁には、血の滴るはりつけにされた裸体が陳列される。3時間に及ぶ公演では、奇抜で性的かつグロテスクなシーンが途切れなく登場。2回上演を行ったところで、18人の観客が上演後にひどい吐き気に襲われ、数人は救急医の治療が必要なほど体調を崩していたという。

NBCの取材を受けたシュトゥットガルト州立歌劇場の広報担当者は、この公演には非常に刺激の強い表現が含まれていることを認めており、照明効果と合わさって、体調不良の引き金になった可能性があると話している。

もっともガーディアン紙によれば、公演は成人限定となっており、ショックを与える可能性のある内容を示した長い警告リストが、来場者に事前に配られているという。広報担当者は、舞台は盛大な拍手で幕を下ろしており、大半の観客は内容を理解していたとスカイニュースに話している。

批判のほとんどは外野から…注目高まり公演は完売

ユーロニュースによれば、このオペラが今年初めに別の都市で初演された際には、カトリックの指導者たちから大反発を受けたという。ザルツブルクの大司教も「信者の宗教的感情や信念を著しく傷つけた」と批判した。

しかしNBCによれば、観客からの苦情はなかったそうだ。劇場にはソーシャルメディアや電子メールを通じて多くの批判が寄せられているが、ほとんどが公演を見ていない人からのものである可能性が高いという。

スカイニュースによれば、ネガティブ報道により、演出のホルツィンガーのところまで、ヘイトスピーチや脅迫が届いていたという。ホルツィンガーは、作品は見る人にも関連がある現実的で複雑な問題を扱っているとし、「見たくなければ来なければいい」と突き放している。

ちなみに、シュトゥットガルト州立歌劇場での残りの公演と、11月のベルリンでの2公演のチケットは完売している。ガーディアン紙は、観客が体調不良を訴えたというニュースは、『サンクタ』に商業的損害を与えたようには見えないとしている。

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ほぼ全裸の出演者が登場。

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半裸でローラースケートをする裸の修道女。

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特にキリスト教徒には衝撃的なシーンの連続。

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 喝采を浴びるオール女性のキャスト。

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『サンクタ』予告編。