アメリカ・ミシガン州に暮らす高校生、エリック・キルバーンJrさん(16歳)が、何と一度に2つものギネス記録を達成。大きな話題を呼んでいる。
エリックさんが記録を達成したのは、「手と足の大きさ」だ。
Congratulations to Eric Kilburn Jr. - his size 22 feet are inside #GWR2025!https://t.co/ovEPSyPHWe
— Guinness World Records (@GWR) September 12, 2024
「存命するティーンエイジャー(10代)」で最大の足と手を持つ人物として、ギネス認定された。2025年度版の書籍「ギネスワールドレコーズ」に掲載されることも決定している。
---fadeinPager---
---fadeinPager---
足のサイズは34.30センチ!
エリックさんの足の大きさは34.30センチ。成人男性の平均的な大きさである25~27センチと比較すると、かなり大きいことが分かる。また手の大きさも23.20センチであり、同年代の平均値・19.04センチをはるかに上回っている。
幼少期から背が高かったエリックさん。幼稚園生のときに「自分は友達よりもずっと背が高い」と気づいたという。
成長するにつれ、同年代の子どもと比較し、背丈や手足の大きさの違いが顕著になっていった。日常生活に支障をきたし始めたのは10歳の頃。エリックさんが履ける靴がなくなってしまったのだ。
特注の靴が必要になったが、その値段は1足なんと1500ドル(約22万4000円)!
---fadeinPager---
ミシガン州は冬が厳しく、積雪が多い事で知られている。そんな地域に暮らしているものの、合う靴が探せなかったエリックさんは2年間もクロックスを履いて過ごさなくてはならなかった。足を守れなかったことにより、水膨れやタコ、巻き爪に悩まされた。
またスパイクがなかったために足首を捻挫し、アメフトの試合をサイドラインから観戦しなければならなかった時期もあった。
---fadeinPager---
息子のために立ち上がった母の想い
エリックさんの靴の値段が驚くほど高いことは、家族にとって大きな経済的負担だった。母親のレベッカ・キルバーンさんは多くの企業に電話をし、「23(アメリカの靴のサイズ)の靴を製造してくれないか」と打診した。しかし「大学やプロ所属のアスリートでなければ、協力は難しい」と断られてしまった。
レベッカさんは「息子がユニークな体格であること」をメディアに報道してもらい、さらに世界記録認定を受けることで協力者が増えることを期待し、活動を始めた。
エリックさんの存在が知られるようになると、まずアンダーアーマーやプーマが協力を申し出でくれた。また元NBA選手からも連絡を受け、スポーツシューズや高級ブーツを提供してくれたという。
---fadeinPager---
レベッカさんはこうした経験を活かし、自分に合うサイズの服や靴が見つからない人たちを支援するための非営利団体「The Big Shoe Network」を立ち上げた。
---fadeinPager---
エリックさんは母の行動力を尊敬するとともに、今回2つのギネス認定を受けたことが支援の輪を広げることに繋がると確信している。そして「自分が助けてもらったのと同じように、人々を助けたいのです」と語り、自分もこの活動に関わっていきたいと考えている。
---fadeinPager---
「目立つこと」を会話のきっかけに
幼い時から体が大きいことで、公共の場で目立ってしまうことが多かったエリックさん。心無い言葉や冷たいまなざしを向けられることがあったものの、こうした態度に対処する術を学んできたという。
現在では、エリックさんを見て驚いた人と気楽に会話を始めたり、手足のサイズを会話のきっかけにすることもできるようになった。
学校ではアメフトとバスケットボールの選手として活躍し、また歴史の勉強にも興味があるエリックさん。自宅ではペットと遊んだりゲームをしたり、ごく普通の高校生としての日常を送っている。
---fadeinPager---
ギネス保持者となったものの、エリックさんはまだ16歳。今後の成長と活動に期待したい。
【次ページ:動画あり】手足のサイズがもっとも大きい10代!そのサイズ感を動画で確認。
---fadeinPager---