バザーで7,000円で購入した絵画が、1000万円以上の価値と判明して話題騒然

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-Leonid Radashkovsky ※写真はイメージです

ある画商がニューヨークで偶然見つけた絵画が、有名画家の作品だと判明。約7,000円で購入した作品が、オークションで約1,400万円から2,900万円で落札されることが予想されている。ニューヨークを拠点にする画商アレン・トレビッツさんは、数ヶ月前にハンプトンズの納屋セールで目を引く作品に出会った。

CTVニュースの報道によると、その絵画は、トーテムポールの上に描かれたグリズリーベアの作品。この作品を描いた画家についてよく知らなかったにもかかわらず、その魅力に価値があると考えた彼は購入したという。

「他のものよりも際立っていました」と語るトレビッツさんは、購入後にバンクーバーのヘッフェル・ファイン・アート・オークション・ハウスに連絡。そこで初めて、その作品が有名なブリティッシュ・コロンビア出身の画家エミリー・カーによる「Masset, Q.C.I.」だと判明した。

40年以上の美術品販売の経験を持つというトレビッツさんは、NEW YORK POST誌に「非常に興味深いものをたくさん見ていますが、この作品は特別です」とコメント。「発見されたこと、故郷に戻ることが重要だ」と語った。

オークションハウスのデビッド・ヘフェル社長も、「写真を見て、この絵が嬉しいシンデレラ・ディスカバリーであることに疑いはありませんでした」と話している。この絵は11月20日にトロントで競売にかけられ、約1,400万円から2,900万円と見積もられている。

「コレクターや美術館に渡ることを望んでいる」

発見された作品は「Masset, Q.C.I.」と題され、ブリティッシュ・コロンビア州の先住民コミュニティの芸術的遺産を記録するために、1912年に描かれた。この作品は、ハイダ・グワイ諸島の村、マセットにあった先住民の慰霊碑を描いたものだと報じられている。

また、カーが1930年代に友人に贈ったもので、その後ハンプトンの納屋に飾られていたと考えられているという。オークションに出品される前に、同作品は複数都市にてお披露目される予定。トレビッツさんは、「この絵がカーの作品のコレクターや美術館に渡ることを望んでいる」と話している。

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【動画】画商がニューヨークで偶然見つけた絵画は、オークションで約1,400万円から2,900万円で落札されることが予想されている。この出来事は、ニュースにも取り上げられた。

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【画像】画商がニューヨークで偶然見つけた絵画。