女性たちが巨大蛇を身体に巻き付けてポーズを取る、スネーク・ヨガが人気沸騰「首を圧迫され参加を後悔する人も…」

  • 文:山川真智子
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Mandely-Shutterstock ※画像はイメージです

米カリフォルニア州で、ヘビと一緒にヨガをする、スネーク・ヨガのクラスが人気だ。スピリチュアルなパワーをアップさせ、リラックス効果も期待できるということで、参加者はヘビに体をスリスリされながら、真剣にヨガに取り組んでいる。

愛するヘビとヨガを コロナ禍を経て考案

スネーク・ヨガは、カリフォルニア州コスタメサのヨガスタジオ、LXRYOGAが提供している。ピープル誌によれば、経営者のテス・カオさんとフイ・カオさん夫妻は、5年前に普通のヨガスタジオとして、LXRYOGAをオープンしたという。ところが、新型コロナのパンデミックで、クラスを完全に閉鎖しなければならなくなった。その間時間が余ってしまい、ペットとして以前から興味を持っていたヘビを飼うことにしたそうだ。

最初に飼ったのは、ボールパイソンと呼ばれるニシキヘビの一種で、2020年にやってきた。1年後に2匹目を手に入れ、現在までに8匹を迎え入れている。夫妻はヘビたちに愛情を注いでおり、自分たちのヨガクラスに、ヘビを取り入れることを思いついたという。

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ヘビを抱えてポーズ 体をスリスリも怖くない?

LXRYOGAのヨガクラスは、あくまでもホットヨガがメインで、スネーク・ヨガは週に数回だけ開催している。クラスは1回60分で、定員4名までの少人数制。160ドル(約2万4000円)で3名まで参加できる。

レッスンでは、まずくじ引きでペアとなるヘビを決定。10分間の説明の後、ヘビを交えた45分間のエクササイズが始まる。参加者は、ヘビを両手に抱えてバランスをとったり、背中やお腹の上をヘビがスリスリするのを感じたりしながら、穏やかにヨガを進めていくという。

実際に体験レッスンを受けた、ニュースサイト、SFGATEの編集者は、体長1.5メートルのヘビが自分の首に巻き付き、筋肉を波打たせつつ頸動脈を締め付けたときは、参加を後悔したとしている。しかしカオ夫妻によれば、ヘビへの恐怖は、ヨガの呼吸を通して克服することができるそうだ。

レッスン中には目を閉じて仰向けになりヘビを体に載せるポーズもある。ピープル誌によれば、これがスピリチュアルなパワーとリラックス効果をもたらすとされ、ほとんどの参加者に好評だという。

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参加者は効果を実感 ヘビのイメージが変わる?

カオ夫妻は、スネーク・ヨガ体験を通して、ぜひヘビに対する見方を変え、ヘビの良さを分かってほしいと訴えている。多くの人々がスネーク・ヨガで力を得たと感じて帰って行くとし、この経験の後、ペットとしてヘビを飼いたいという人も多いとピープル誌に話している。

ちなみにボールパイソンを飼うことは、カリフォルニア州では合法だ。カオ夫妻によれば、ボールパイソンには毒はなく、とても社交的で友好的なペットだという。もっとも、スネーク・ヨガの参加者には万一の場合に備え、開始前に傷害致死起訴を免責する旨の誓約書にサインを求めるという。これまでに噛まれた人は1人もおらず、クラスはうまくいっているということだ。

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ヘビヨガ体験の様子。

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巻きつけるヘビに恐る恐る触る参加者。

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 参加者には各自1匹ずつヘビのパートナーが提供される。

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ヨガの呼吸でヘビの恐怖を乗り越えることができるとのこと。