「大きな原動力になっている」 ADHDを公表し、肯定的に受け止めるパリス・ヒルトンに賞賛の声

  • 文:佐藤まきこ
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注意欠陥・多動性障害と呼ばれる「ADHD」。有名人でADHDを抱えていることを公表する人は少なくない。元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンもそのひとりだが、彼女は「ADHDが私の成功の原動力になっている」と明かしている。

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パリス・ヒルトン(ShutterStock)

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「ADHDはスーパーパワー」と語る

飲酒運転やコカイン所持で逮捕されたこともあり、破天荒っぷりで知られるパリス・ヒルトン。だが10代のときに性的虐待を受けた体験を明かすなど、彼女の人生の「影」の部分も知られるようになってきた。そんな彼女の人生を語る上で無視できないのが、ADHDのことかもしれない。

以前からADHDと診断されたことを打ち明けてきたパリス。集中力がない、落ち着きがない、注意力が乏しい、思いつくままに行動してしまう……といった特徴があるADHDだが、パリスはそれを自身のクリエイティビティやパワーの源にしているようだ。

最新のインタビューのなかで、パリスは「ADHDのおかげで、創造性、回復力、型にはまらない考え方ができるようになった。これは私の一番の強みだと思っているし、私自身のサクセスの大きな原動力になっている」と語っている。

さらに「ADHDであることで、他の人とは違う角度から物事を見ることができる」と語り、「ADHDはスーパーパワーだ」と言い切っている。

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パリスの最新曲のタイトルは「ADHD」

パリスがこのようにADHDの体験について公表するのは、ADHDの偏見をなくしたいから。そんな彼女は今年9月、ADHDについて歌った新曲をリリース。タイトルは、ずばり「ADHD」。その歌詞の一部(和訳)はこんな感じだ。

飛行機に乗って、車に乗った
とても疲れた
痛みと、傷とともに、生きている
とても疲れた
眠れたらいいのに、私はADHD
とても疲れた
でも、これはすべて私のもの、これはすべて私
最高じゃない

ADHDを抱える当事者の赤裸々な思いが詰まったフレーズが並んでいる。ADHDのネガティブな面も表現しているが、「これが私、最高じゃない!」と肯定的に歌っている。まさに、パリスがインタビューで語ったことそのものだ。

彼女はこの曲を通して、ADHDに悩む人々に、「あなたは理解されてサポートされていると感じられる助けになればいい」と、メッセージを送っている。

そんな彼女のSNSに寄せられたコメントは、「ADHDでずっと苦労してきたけど、パリスにありがとうと言いたい」「曲を聞いて泣いてしまった」「ADHDは、問題じゃなく、ユニークなギフト(才能)だと思う」など。ADHDに悩んでいる人からも、そうでない人からも数多くの応援メッセージが集まっている。

このADHDに関するパリスのインスタグラムの投稿では「#SlivingWithADHD」というハッシュタグが付けられている。「Sliving」はパリス自身がつくった俗語で、「華やかに成功し、自立して、充実している」といった意味。

もしかしたら、人知れずADHDに思い悩んだかもしれないパリスだが、そんな逆境をはねのけて「ADHDとともに人生を謳歌しよう」というメッセージを送っているのだろう。

【出典】
https://nypost.com/2024/10/05/lifestyle/paris-hilton-adhd-is-her-superpower-experts-list-benefits/
https://www.youtube.com/watch?v=dn8yLVI6H54
https://www.instagram.com/p/DArMGx5zevH/

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パリス・ヒルトンの新曲「ADHD」

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パリス・ヒルトンのInstagram

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