英国の高級車を撮り続ける、 ニック・ディンブルビーの写真展

  • 写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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JLR(ジャガー・ランドローバー)社のキャンペーンを中心にブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドや企業もの、ポートレイトなどさまざまな広告写真を手がけるが、メインの作品は自動車。英国の高級ブランドのほとんどを撮影している。

ディフェンダー、レンジローバー、ジャガー、アストンマーティン、ベントレー…… 英国資本の自動車メーカーはなくなってしまったけれど、英国の高級自動車ブランドはその勢いをさらに強めている。その理由は魅力的なデザインや性能、歴史にもあるのだろうが、たゆまぬ卓越したマーケティングも一因だ。自動車メーカーの広告グラフィックにおいて、効果的な写真はいまも重要だ。

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左:キャリアをスタートさせた1996年のキャメルトロフィー。 中上:ボウラー社が手がけた最新ディフェンダー・ラリーモデル。 中下:美しい風景を効果的に取り入れるのも特徴。 右:2021年に公開された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の1シーン。

軽井沢の隣町、長野県御代田町にあるライフスタイルとアート写真体験が楽しめる複合施設「MMoP」で現在開催されている『DESTINATION DEFENDER POP-UP IN KARUIZAWA』ではJLR社のオフィシャルカメラマンを長く務める写真家、ニック・ディンブルビーの写真展を開催している。

11歳のときに機械いじりに目覚め、美術学校の写真科を卒業したディンブルビーの最初の仕事は1996年に開催されたキャメルトロフィーだった。ランドローバー・ディスカバリーでジャングルや砂漠を走破する過酷な競技に帯同し、未開の地を自動車で冒険する極限の写真の撮影。その仕事をした時に、ディンブルビーは天職であることを悟ったようだ。

 

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DEFENDER MUSEUMと名づけられた会場には、貴重な1957年製のランドローバーが展示されていた。当時英国からニュージーランドに出荷された車両で現在は日本のオーナーのもとにある。

世界中のサーキットをはじめ、深夜の大都会の路上、イベント会場、スタジオ、高級リゾート、極地と自動車のカメラマンのフィールドは幅広く、まるで冒険家のようだ。

007の名シーンを切りとった一枚から、優雅なリゾートに駐車された高級SUV、砂漠での試作車のテストまで美しい作品をセレクトした写真展。クルマの美しさに見とれるというより世界を優雅に旅した気分にさせてくれるラインアップだ。

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長野県御代田町にある複合施設「MMoP」の一部が期間限定で「DEFENDER MUSEUM」に。

 

 

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開催初日にはDEFENDERブランドアンバサダーである松島幸太朗選手と医学の道を進む福岡堅樹さんが来場した。

 

「DESTINATION DEFENDER POP-UP IN KARUIZAWA」


会場:MMoP
住所:長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
開催期間 :〜2024年10月13日(日)
開場時間:10時〜17時(10月12日、13日のみ〜18時)
料金:無料(DEFENDER MUSEUM) ※試乗やワークショップ、ツアーなどは予約や料金が必要な場合がございます。

https://www.landrover.co.jp/defender/defender/destination-defender-pop-up-in-karuizawa.html