ディフェンダー、レンジローバー、ジャガー、アストンマーティン、ベントレー…… 英国資本の自動車メーカーはなくなってしまったけれど、英国の高級自動車ブランドはその勢いをさらに強めている。その理由は魅力的なデザインや性能、歴史にもあるのだろうが、たゆまぬ卓越したマーケティングも一因だ。自動車メーカーの広告グラフィックにおいて、効果的な写真はいまも重要だ。
軽井沢の隣町、長野県御代田町にあるライフスタイルとアート写真体験が楽しめる複合施設「MMoP」で現在開催されている『DESTINATION DEFENDER POP-UP IN KARUIZAWA』ではJLR社のオフィシャルカメラマンを長く務める写真家、ニック・ディンブルビーの写真展を開催している。
11歳のときに機械いじりに目覚め、美術学校の写真科を卒業したディンブルビーの最初の仕事は1996年に開催されたキャメルトロフィーだった。ランドローバー・ディスカバリーでジャングルや砂漠を走破する過酷な競技に帯同し、未開の地を自動車で冒険する極限の写真の撮影。その仕事をした時に、ディンブルビーは天職であることを悟ったようだ。
世界中のサーキットをはじめ、深夜の大都会の路上、イベント会場、スタジオ、高級リゾート、極地と自動車のカメラマンのフィールドは幅広く、まるで冒険家のようだ。
007の名シーンを切りとった一枚から、優雅なリゾートに駐車された高級SUV、砂漠での試作車のテストまで美しい作品をセレクトした写真展。クルマの美しさに見とれるというより世界を優雅に旅した気分にさせてくれるラインアップだ。
「DESTINATION DEFENDER POP-UP IN KARUIZAWA」
会場:MMoP
住所:長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
開催期間 :〜2024年10月13日(日)
開場時間:10時〜17時(10月12日、13日のみ〜18時)
料金:無料(DEFENDER MUSEUM) ※試乗やワークショップ、ツアーなどは予約や料金が必要な場合がございます。