イタリアの名門ブランド「ゼニア」の2024年秋冬コレクションを、世界的に活躍するダンサー・振付師のNOPPOが纏う。両者に共通するのは、常に新しいことに挑戦し続ける精神と、妥協なきクオリティの追求だ。現代的なデザインと伝統的な技術が融合したゼニアのスタイルが、ダンサーならではの自由な表現力と響き合い、新たなエレガンスの形を創り出す。

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ゼニアの2024年秋冬コレクションは、ブランドの魂「オアジ・ゼニア」から着想を得ている。この100km²に及ぶ自然保護区は、創業者のエルメネジルド・ゼニアが1930年代に始めた環境回復プロジェクトから誕生した。アーティスティック ディレクター、アレッサンドロ・サルトリは、伝統を尊重しつつ新たな表現を追求。素材から色彩に至るまで、大胆かつ繊細な革新を遂げている。ゼニアの誇るオアジカシミヤが随所に使用されたルックに身を包んだNOPPOは、その着用感について驚きを隠せない様子だ。

「第一印象としてまず、肌触りがすごく気持ちいい。この着やすさは、いままであまり感じたことがないかもしれません。大きな動きにも対応できる柔軟性がありますし、全体的にシンプルなのに、細部にまでこだわりが詰まっている点もいいですね」

トレーサビリティへの取り組みに力を入れるゼニア。環境に配慮した生産方法を導入することで、持続可能なファッション業界への貢献を目指し、時代とともに成長と進化を続けている。この姿勢は、環境問題に対する独自の視点を持つNOPPOの考えと共鳴する。

「環境問題への意識は大切ですが、正直なところ、自分のライフスタイルのすべてで実践できているわけではありません」と率直に語るNOPPO。しかし、その視点はユニークだ。

「大規模な活動よりも、まずは身の回りのことから始めるのが大切。環境問題を特別なものとして扱うのではなく、日常生活の中で自然に意識できるようになれば理想的です」

この考えの根底には、幼少期の経験がある。海辺で育ち、サーフィンを愛する両親の影響で自然と触れ合う機会が多かったという。

「小さい頃からゴミ拾いなどの活動に参加していました。海の波の力を目の当たりにして、自然の大きさや強さを肌で感じました」

ダンサーとしての経験を活かしつつ、新たな挑戦を続けるNOPPO。今後の活動では、新しい媒体とテクノロジーを活用した創造的なアプローチを模索している。

「SNSが主流の時代なので、動画コンテンツにも興味があります。ダンスや環境問題などを、面白く、かつ意味のあるショートムービーのような形で伝えられたらいいですね」

彼の「完成はない」という哲学は、常に進化し続ける創造性への強い決意を表す。この姿勢こそが、ファッションとダンス、そして環境活動を結びつける新たな表現の可能性を示唆しているのだ。

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伯爵の遺志を継ぐ、革新的シルエットが描く新時代

ゼニアの新たなアイコンとなる、“イル コンテ”ジャケット。イタリア語で「伯爵」を指し、創業者が北イタリアの自然保護区“オアジ・ゼニア”を創出した功績により、その称号を授かったことに由来する。丸みを帯びたシルエットと、首回りを心地よく包み込むスタンドカラーが特徴で、9種類の糸を用いた生地が奥行きと深みを織り成す。

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淡色が奏でる秋冬の旋律、洗練のレイヤードが魅せる粋

ホワイトカラーの服は、色目が暗くなりがちな秋冬の装いを変える、ゲームチェンジャーとなりそう。そこにベージュやブラウンを挿し込むことで、白の魅力がより際立つ。ニットonニットというひと技効かせたコーディネートも、上質なテキスタイルが代名詞のゼニアにかかれば、エレガントに昇華する。

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上質素材だけに許された、ブラックトーンの艶やかな愉悦

オアジカシミヤのシャツジャケットとクルーネックニットでつくる、ラグジュアリーなリラックススタイル。ゼニアの卓越したテイラリング技術が生み出すのは、極上の着心地だ。極めつけは、オアジカシミヤのアッパーを採用したトリプルステッチスニーカー。モノクロームのルックに、上品な遊び心を添えてくれる。

包み込むような着心地と、踊り出したくなる肌触り

アーティスティック ディレクター、アレッサンドロ・サルトリが手掛けるコレクションには、色や形、素材で着る人の個性を引き出す服が揃う。カシミア、モヘア、シルクで編み上げたニットも、まさにそれ。モダンなネイビーカラーと優しいフィット感が、NOPPOの気分を高揚させる。