Nothingが東京で新製品「Nothing Ear (open)」と「CMF Phone 1」を発表:独創的なデザインと先端テクノロジーが融合

  • 文:林信行
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耳に巻きつけるように装着する、特徴的なデザイン。予約注文は、jp.nothing.techにて可能だ。24,800円(税込)

ロンドンを拠点とするテクノロジーブランド「Nothing」は「再びテクノロジーを楽しいものに」を合言葉に、白黒赤黄色を中心としたビビッドなカラーと透明パーツが目につく他とは一線を画す挑発的デザインのスマートフォンやイヤホン、ファッションアイテムで世界中にファンを作ってきた(関連記事:「5年後には次のApple!?スマートフォン業界の風雲児、Nothingに秘められた大きな野心」 )。

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軽快な付け心地爽快。ランニングのお供にもなる新作イヤホン

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3点バランスシステムとシリコン製のイヤーフックにより、どんな耳の形にもフィットし、軽い装着感が可能を実現。ランニングやサイクリングなどの運動にも最適だ。

Nothing Japan マネージングディレクター 黒住吉郎氏曰く「グローバルにおける(スマートフォンの)成長率は693%で、さらにワイヤレスイヤホン市場だと769%」とその注目度の高さが伺える。日本での成長率に関して具体的な数字は明かさなかったが、「スマホ市場では成長率1位、イヤホン市場では2位」だという。

9月26日、グーグルやアップルによる新製品発表にタイミングを合わせるように、Nothingも新しいイヤホン製品「ear(open)」と既に海外では発売されていたスマートフォン製品「CMF Phone 1」の国内正式販売を発表。同日、東京・渋谷のTRUNK (HOTEL)では記者発表に続けてファンイベントや先行発売会が行われた。

「Ear (open) 」はブランド初のオープン ウェアラブル ステレオ (OWS) 、つまり耳を完全に塞がないイヤホン製品。臨場感あふれる音を、音質を犠牲にすることなく、鳥のさえずりや街のざわめきなどの周囲の音を打ち消すこともなく楽しむことができる。このためランニングなどのアクティブティのお供にも向いている。価格は2万4800円 (税込)で10月1日から同社のWebサイト、jp.nothing.techを通じて販売される。

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ADの美しいビジュアルもNothingならでは。Ear (open) は、鳥のさえずりや街のざわめきなど、ユーザーは音質を犠牲にすることなく周囲の環境とつながることができる。

製品は長時間装着しても気にならない肌に優しいシリコン製のイヤーフックを耳に引っ掛けて使う。耳の前部(耳の穴の入り口)、後部(耳の裏)、上部(耳の付け根の上側)で均等に支える3点バランスシステムを採用している。重さは片耳あたり8.1グラムながら、IP54の防水防塵性能を備え、1回の充電で8時間、充電ケースの併用で合計最大30時間の再生が楽しめる製品になっている。

充電用のケースは薄さはわずか 19 mm でOWS カテゴリーで最もスリムで携帯性に優れている。同製品で優れた音質を実現しているのは特許出願中のチタンコーティングカスタム振動板と、階段状の超軽量ドライバー。チタンコーティングとカスタム形状が音の歪みを低減しつつ低音を強
化、その一方で高音をクリアなものにする。新たに設計されたドライバーは、一般的なイヤホンと比べ約30%軽量で中音・高音が強化されている。さらにこれを耳の形に合わせて50度傾けて配置することで快適さを損ねずに振動板をより耳に近づけ高音質を可能にしている。深みのある低音を再現するために独自のBass Enhanceアルゴリズムも採用している。

ところでオープンイヤー型というと、外の音が聞こえる分、自分が聴いている音が外に漏れていないかが心配だが、その点も指向性のあるスピーカーの採用と、サウンドシールシステムを使って最小限に抑えている。

Android 5.0以上のスマートフォンと併用すれば専用アプリ「Nothing X」を通してイコライザーが利用でき、Nothing OSを搭載したスマートフォンとの組み合わせではChatGPTの音声操作を楽しむことができる。

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自分好みにカスタマイズして使うスマートフォン、CMF Phone 1が日本でも発売

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10/1より日本市場で発売される、「CMF Phone 1」。8+256GBモデルは、¥44,800(税込)

一方、海外では7月から発売されていたスマートフォン「CMF Phone 1」も多くの人が国内発売を心待ちにしていた注目の製品だ。

こちらは正確にはサブブランド「CMF by Nothing」の製品。Nothingのスマートフォンと言えば背面に光るパーツが埋め込まれた透明なボディが特徴だが「CMF」の製品は、ビビッドな色合いと透明パーツを使わないマットな仕上がり、そして何よりもユーザーが製品を自分好みにカスタマイズして使えるというのが大きな特徴になっている。

ユーザーは気分次第でケースを交換したり、カスタムアクセサリーを追加できる。本体に付属の工具を使って、製品背面にアクセントのように配置されたステンレス製のネジを外して本体背面のカバーを他の色のものに取り替えることができる。

人気スマートフォンでは製品が傷つかないように専用カバーを取り付けて使う人が多い。せっかくメーカーが素材の質感などにこだわっていても、ユーザーが直に触れるのはケースの素材という悲しい事態も少なくない。これに対して「CMF Phone 1」は、そもそも最初から背面カバーが交換可能なのでケースを取り付ける必要があまりないのだ。

ケースは指先で繊細なテクスチャーが楽しめるブラック及びライトグリーンとビーガンレザーのシボの感触が楽しめるオレンジの3色が用意されている(インドではビーガンレザーのブルーモデルも販売されている)。

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正確なボケ効果を実現する専用センサーを備えたSony製50MPメインカメラと、正確な自撮りができる16MPフロントカメラを搭載した強力なカメラシステムを搭載。

海外では3Dプリンターを使って、工具が収納できるケースやSDカードなどを収納できるカバーなど、自作のバックカバーを作っている人も少なからずいる。

加えてもう1つ面白いのが「アクセサリーポイント」。本体背面右下にあるダイアルのような丸いものだ。この部分を回して外し、さまざまなアクセサリーを取り付けることができる。

純正で用意されているアクセサリーは、折りたたみ式スタンド、(クレジット)カードホルダー、そしてストラップの3種類で、ユーザーが自分のスタイルに合わせて、カスタマイズできる感覚が新しい。

スマートフォンとしての性能は250万ピクセル以上の高解像度6.67インチスーパーAMOLEDディスプレイ(120Hz)と台湾の半導体メーカー、MediaTek社製のDimensity 7300プロセッサ(8コア/最大2.5GHz)、最大16GBのRAM(RAMが足りなくなった時に最大8GBのストレージをRAMの拡張として使う機能)、正確なボケ効果のための専用センサーを備えたSony製 50メガピクセルメインカメラと、驚くほど正確な自撮りができる16メガピクセルのフロントカメラを備え、1回の充電で最大2日間使用可能な5000mAhの大容量バッテリーを搭載。

価格的にもミドルレンジの製品でプロセッサの性能もこのクラスでは最も速い部類だが、SUICAやPASMOなどのおサイフ機能や、最近、利用者が増えているeSIMが利用できないので注意が必要だ。

Nothing社の公式サイトでは、10月1日から256GBのRAMを搭載した「8 + 256GB」モデルを4万4800 円(税込)で販売(ブラック、オレンジ、ライトグリーンモデル)。

一方、今回、販売パートナーの1つとして選ばれた電話会社、IIJmioでは、10月1日から手頃なRAMが128GBの「8 + 128GB」モデルを3万9800円で提供。他社からIIJmioに乗り換える人にはメーカー価格6600円のイヤホン、CMF Budsをセットにして3万4800円の「CMFPhone1【IIJ限定】発売記念BOX」も提供する(2025年1月14日まで)。

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「Nothing Ear (open)」と「CMF Phone 1」の発表会が都内で行われた。

Nothing

https://jp.nothing.tech/