東京・立川のミュージアム、PLAY! MUSEUMで、10月9日から1月13日まで『ONE PIECE ONLY』展が開催される予定だ。本展は、日本を代表するマンガ作品『ONE PIECE』の1000話・100巻のメイキングを中心に、一枚の紙から数百万部の本となって読者の手元に届くまでを追う展示となっている。全世界から愛されている『ONE PIECE』がどのように生まれるのか、その制作過程にフォーカスを当てた、「誰も見たことがない」ワンピース展とは。
作品の秘密と本質に迫る、圧巻な資料
『ONE PIECE』といえば、27年間でつくられた圧倒的なボリュームとクオリティのストーリーだ。作者・尾田栄一郎が描いた渾身の原画をはじめ、1000話のネームや100巻のカバー原画、印刷に関わる貴重な資料など、マンガが生まれるプロセスを体感できる膨大なアーカイブが私たちを待ち受けている。その中でも特に注目したいのが、全長140mにもおよぶ、ひとつなぎの「大絵巻」だ。『ONE PIECE』の1~109巻に掲載された全1100話をコミックから切り離し、貼り合わせたこのコーナーは、まさに言葉通り、視界のすべてが『ONE PIECE』の世界に包まれる圧倒的な空間に仕上がっている。
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コミックスが生まれる現場に立ち会う
「制作」に焦点を当てた本展でしか味わえない、臨場感あふれる映像インスタレーションも見どころの一つだ。世界に類を見ない部数で発行され続ける「週刊少年ジャンプ」とそのコミックス。それらが生まれる現場に立ち会えるかのような映像体験は、“マンガ好きにとってのロマン”に違いない。印刷現場を超高速度カメラでとらえ、3台の8Kプロジェクターで投影することで、ここでしか味わえない没入体験を得られる。ほかにも、マンガというアートを未来に伝えるプロジェクト「集英社マンガアートヘリテージ」が生み出した100点以上のアートプリントや、いまでは希少となった活版平台印刷機によるモノクローム作品、手漉き和紙にコロタイプ印刷を行った作品など、贅沢な展示を一気に堪能できるようになっている。
来場の「証」と参加型の仕掛けに心踊る
本展では、来場の「証」として展覧会図鑑を来場者全員にプレゼントする予定だ。写真家・本城直季が撮り下ろしたネームや原画のクローズアップに加え、刷版などの印刷に関わる資料、集英社や印刷所の空撮写真まで、貴重な写真をジャンプコミックスと同じ判型に収録。全192ページにもわたる贅沢な一冊は、ファンとの絆をさらに深めるだろう。会場では、入口にある「宝箱(クレート)」の好きな場所にシールを張り付けられるなど、来場者をワクワクさせるさまざまな参加型の仕掛けを用意している。さらに、「週刊少年ジャンプ」と同じ用紙に活版輪転印刷した50種類以上の名場面ポスターやオリジナルTシャツをはじめとした、こだわりグッズも見逃せない。
『ONE PIECE』が生まれるプロセス、秘密を収めた本展は、2025年に海を渡り、北米にも巡回する予定だ。またとないこの機会にぜひ展示に足を運び、その未来への船出を総員で祝おう。
『ONE PIECE ONLY』展
開催期間:2024年10月9日(水)~2025年1月13日(月)開催場所:PLAY! MUSEUM
東京都⽴川市緑町 3-1 GREEN SPRINGS W3 棟 2F
開催時間:10時~18時 ※入場は17時30分まで
休館日:12月31日(火)~1月2日(木)
TEL:042-518-9625
※完全⽇時指定制(⼊場券はセブンチケット限定販売)
https://one-piece-only.play2020.jp