去る9月5日、セリーヌ オムは2025年サマーコレクション「THE BRIGHT YOUNG(ザ ブライト ヤング)」を発表。イギリスのノーフォークでエディ・スリマンが撮影したコレクションフィルムが公開された。
本コレクションは、1920年代のロンドンの若者を中心とした社交界グループ “THE BRIGHT YOUNG THINGS”から名付けられたもの。ここで発表されたテーラリングは、1920年代のサマーカシミアとウールをセリーヌのために織り直したイギリス生地を使用しているのが大きな特徴だ。
『炎のランナー』や『モーリス』といった映画に見られた、上流階級の子弟が通う伝統校のユニフォームや彼らの私服を彷彿とさせるクラシックなジャケット、スーツスタイル、クリケットセーター、ボートブレザーといったアイテムにはサマーカシミアのフランネルが使用されているが、シルエットはエディ・スリマンのフィルターを通したモダンさと洗練が漂う。
80年代後半、エコール・デュ・ルーヴルの学生だったエディ・スリマンは、アングロマニア(「イギリス熱」などと呼ばれ、18世紀のフランスの知識人の間で流行した風潮)についてのエッセイを書き始めた。彼はまた、元祖パーティーアニマルとして知られていたスティーブン・ジェームズ・ナピアテナントや、その側近のセシル・ビートンについても研究。今回のコレクションで、彼自身が探求してきた30年来のプロジェクトを復活させたのだ。
伝統美と洗練、一瞬で過ぎ去るような青春とその儚いからこその美しさ。さまざまな感情を呼び覚ますコレクションを、ぜひチェックしてほしい。
セリーヌ ジャパン
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