大戦中や冷戦期に活躍した地下トンネルが、没入型のアトラクション施設に一新!

  • 文:宮田華子
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LONDON ロンドン/イギリス

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大戦下のロンドンにいるような没入型体験ができる。特に注目が、「ザ・ブリッツ(ロンドン空襲)」を体感できる展示だ。 image by WilkinsonEyre

第二次世界大戦中の1942年に防空壕として建設され、冷戦期には米ソ首脳陣との通信施設として機能していた「キングスウェー・エクスチェンジ・トンネルズ」。70年ものあいだ秘密の存在とされていた地下トンネルが、このたび戦中戦後を追体験できる施設「ロンドン・トンネルズ」として生まれ変わることとなった。

地上から40m、8000㎡のスペースは、かつてイギリス秘密情報部の特別作戦執行部が置かれ、ボンド小説に登場する「Q支部」のモデルになった。ウィルキンソン・エアが建築デザインを担当し、湾曲型大型スクリーンや香りを放出する技術を取り入れた没入型アトラクションの開館予定は2027年。ロンドンの新名所になるかも!?

https://thelondontunnels.com

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施設内には、飲食スペースも併設されている。もと「秘密の入口」を活かした、モダンなデザインのメインエントランスが目印。 image by WilkinsonEyre

※この記事はPen 2024年10月号より再編集した記事です。