銭湯&サウナ党に朗報！ 湯上がりのビールが、どんどん進化中。好みのクラフトビールを選んで、最高の“ととのい”を体験できる新たなスポットを紹介しよう。

大人気の銭湯がブルワリーを開業

普段より格別においしく感じられると同時に、身体にすーっとしみ渡っていくのが、銭湯やサウナ上がりのビール。

実は昨今のクラフトビールブームを受け、その一杯の選択肢が増え続けている。デザイナーズ銭湯の先駆けといわれる黄金湯では、以前からクラフトビールを提供していたが、なんと2023年11月からは自前のブルワリー、ベイズヨツメブルワリーを立ち上げて醸造までスタート。

「銭湯を営む自分たちだからこそつくれる、風呂上がりに最高のクラフトビールを生み出したかった」と、店主の新保卓也、朋子夫妻は話す。リリースされた銘柄は、ヴァイツェンとペールエールにIPA。いずれも口当たりがやわらかく、火照った身体をやさしく潤してくれる。

併設のタップルーム、もちろん黄金湯でも飲めるので、番台の横のバーでレコードが奏でる音に身をまかせながら、和もう。

 

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クラフトビールとフードが充実

狛江駅近くの住宅街にできた人だかり。

狛江湯3代目店主・西川隆一が、2023年4月にデザイナーズ銭湯にリニューアルしてからは、遠方からも客が訪れるサウナーの聖地となった。暖かい日は番台に面した窓が開け放たれるため、湯上がりに風を感じながらのリラックスも可能。

「ドリンクのなかで、いちばんよく出る」というクラフトビールは、すべて近所の和泉ブルワリーの銘柄で、飲み心地の軽いウエストコーストIPAが、サウナ後の弛緩した身体に徐々に活力を与えてくれる。キーマカレーやホットドッグなどのフードも揃うので、ペアリングも楽しみたい。

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樽生に加えて、缶のビールも販売 

2022年に老朽化を理由に休業した、大井町の末広湯。

「銭湯という場所をなくしたくなかった」との理由で継承を申し出たのが、大崎の金春湯4代目の角屋文隆だ。八角形の洗い場などを残したままサウナ室を拡張し、同年12月にリニューアル開業。金春湯でもボトルで10銘柄ほどのクラフトビールを販売するが、すえひろ湯では、これをバージョンアップした。

「地元・品川区の醸造所、デビルクラフト ブルワリーのビールを常時2銘柄オンタップします」。またクラフトビール販売用に冷蔵ケースを用意、うちゅうブルーイングやバテレ、奈良醸造といった人気銘柄を25種ほど揃える。まるでボトルショップのような銭湯。評判を聞きつけ、サウナ好きのビアファンの来訪も増えているようだ。