数えきれないほどたくさんの白いトゲが顔面に刺さった犬。このあまりに痛々しい写真が、Daily Mail等のメディアで報道され、衝撃を与えている。
A very pointed response! Brutus the rescue pup is left with 1,500 quills in his face, including 7 in his left eye, after he tried to eat a porcupine https://t.co/vfVpHccYjN pic.twitter.com/rjCLeOeCIk
— Mail+ (@DailyMailUK) August 14, 2024
この犬はスタッフォードシャー・ブル・テリアのブルータス(推定2歳)。今年7月頃、カナダ・アルバータ州エドモントン近郊にある先住民族コミュニティで捨てられ、その後このコミュニティで過ごしていたようだ。
ブルータスは空腹のあまり、ヤマアラシの巣穴を荒らして食べようとしたらしい。格闘の末、1500本ものトゲを顔中に刺されてしまった。
鼻、口、目を含む「顔面トゲだらけ」の状態で発見されたブルータス。すぐに動物救助団体「ポーズ・アップ・プログラム(PUP)」の代表を務めるアシュリー・バードさんの元に連絡が行き、保護された。そして24時間対応の緊急獣医に搬送され治療を受けた。
獣医は1本1本トゲを抜いて治療をした。通常、ヤマアラシのトゲは軽くささっていることが多いそうだが、ブルータスの場合、7本ものトゲが左目に刺さっていた。命に別状はなかったものの、左目は失明してしまったという。
アシュリーさんは「顔や目全体に針が生えていただけでなく、口の中にもたくさんの針がありました」と語り、「ヤマアラシを食べようとして、歯、歯茎、口蓋に針が刺さってしまったのでしょう」と解説している。
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ヤマアラシの驚異
ヤマアラシの体には3万本ものトゲがあり、刺されたことが時に致命傷になることもあるという。トゲには感染症の原因となる細菌が付着していることもあるため、刺された場合、すぐに病院に行き、トゲを抜く必要がある。
Porcupine eating an apple.. 😊 pic.twitter.com/OESDW7LXuV
— Buitengebieden (@buitengebieden) February 12, 2024
ヤマアラシは北米に多く生息しているため、ブルータスのような例は初めてのことではない。
アシュリーさんによると、「残念ながら、こうした事故は頻繁に起こっています」とのこと。
A young leopard meets a porcupine
— Science girl (@gunsnrosesgirl3) March 28, 2024
https://t.co/4YPpxVp3NL
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優しい犬ブルータスの今後
犬は恐怖体験をしたことで狂暴になってしまうこともあるという。しかしブルータスはそうはならず、今も優しい性格のままとのこと。
完全に傷が癒えた後、「PUP」はブルータスの里親を探す予定だ。たっぷり愛情を注がれ、安全かつ心穏やかに過ごせる「家庭」が早く見つかりますように― そう願わずにはいられない。
【次ページ:動画あり】映像で確認、発見時と現在のブルータス
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