犬の顔面に1500本のトゲが刺さった衝撃姿にネット騒然…ヤマアラシとの戦いの末に

  • 文:宮田華子
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@MailOnline – Xのキャプチャ画像

数えきれないほどたくさんの白いトゲが顔面に刺さった犬。このあまりに痛々しい写真が、Daily Mail等のメディアで報道され、衝撃を与えている。

この犬はスタッフォードシャー・ブル・テリアのブルータス(推定2歳)。今年7月頃、カナダ・アルバータ州エドモントン近郊にある先住民族コミュニティで捨てられ、その後このコミュニティで過ごしていたようだ。

ブルータスは空腹のあまり、ヤマアラシの巣穴を荒らして食べようとしたらしい。格闘の末、1500本ものトゲを顔中に刺されてしまった。

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@SWNS – Youtubeのキャプチャ画像。

鼻、口、目を含む「顔面トゲだらけ」の状態で発見されたブルータス。すぐに動物救助団体「ポーズ・アップ・プログラム(PUP)」の代表を務めるアシュリー・バードさんの元に連絡が行き、保護された。そして24時間対応の緊急獣医に搬送され治療を受けた。

獣医は1本1本トゲを抜いて治療をした。通常、ヤマアラシのトゲは軽くささっていることが多いそうだが、ブルータスの場合、7本ものトゲが左目に刺さっていた。命に別状はなかったものの、左目は失明してしまったという。

アシュリーさんは「顔や目全体に針が生えていただけでなく、口の中にもたくさんの針がありました」と語り、「ヤマアラシを食べようとして、歯、歯茎、口蓋に針が刺さってしまったのでしょう」と解説している。

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ヤマアラシの驚異

ヤマアラシの体には3万本ものトゲがあり、刺されたことが時に致命傷になることもあるという。トゲには感染症の原因となる細菌が付着していることもあるため、刺された場合、すぐに病院に行き、トゲを抜く必要がある。

 


見ている分には可愛いヤマアラシだが…。

ヤマアラシは北米に多く生息しているため、ブルータスのような例は初めてのことではない。

アシュリーさんによると、「残念ながら、こうした事故は頻繁に起こっています」とのこと。

 


ヤマアラシと遭遇したヒョウ。ヒョウでさえ、刺されたら痛そうにしている。

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優しい犬ブルータスの今後

犬は恐怖体験をしたことで狂暴になってしまうこともあるという。しかしブルータスはそうはならず、今も優しい性格のままとのこと。

完全に傷が癒えた後、「PUP」はブルータスの里親を探す予定だ。たっぷり愛情を注がれ、安全かつ心穏やかに過ごせる「家庭」が早く見つかりますように― そう願わずにはいられない。

 

【次ページ:動画あり】映像で確認、発見時と現在のブルータス

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現在は「PUP」で治療を受けながら過ごしているブルータス。左目は摘出してしまったが、他の怪我の完治は近い。