アメリカの学校は、9月ごろから新年度が始まる。カリフォルニア州パインマウンテンクラブにある小中学校ピーク・トゥ・ピーク・マウンテン・チャーターでも、8月14日から始まる新学期に向け、教師たちが準備をしていた。
高学年を担当するエレイン・サーモンも、その1人。8月6日の夕方、エレインは事務室でコピーをとるために教室を出た。そして戻ると、教室には驚きの来客が……。
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クマが教室をうろうろ…「まったく人を怖がっていない」
エレインが目撃したのは、教室の中をうろうろと歩くクマだった。
「クマは教室に入れたけれど出られずにいたようで、私がドアを開けるとこちらに向かってきました」とエレインは地元テレビ局に語る。すぐにドアを閉め、クマを教室内に閉じ込めた。
エレインに呼ばれて駆けつけた夫のイアンが、その時の様子を撮影した動画が米メディアやSNSで取り上げられている。
若いオスとみられるクマはゆっくりと教室を練り歩き、机の上を物色している。「私のお弁当を食べる気みたい」とエレイン。イアンがドアを叩くと、クマは警戒する様子もなく近づいてきた。「まったく人を怖がっていない」「なんてことだ」とイアンの声が聞こえる。
イアンがドアを開け「クマさん、こっちだよ」と呼ぶと、クマは何事もなかったかのようにドアから出ていった。その後、山に戻って行ったという。
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日米で増えているクマの出没件数
ピーク・トゥ・ピーク・マウンテン・チャーターは、山に囲まれた自然豊かな学校だ。グッド・モーニング・アメリカによると周辺地域にクマが出没することはあるが、人がいる間にクマが校内に侵入したことはないという。
幸いにもケガ人は出ず、設備が破壊されることもなかった。教室に備蓄してあった、非常時用の食料だけが食べられていたそう。
元警官で退役軍人のイアンは、地域のクマ対策を行っている。去年の6月からの1年で、野生動物の住居侵入などに関する報告が719件あり、そのうちの90%がクマだと語った。
昨年、日本でのクマ出没件数は過去最多の2万3000件超えを記録したが、アメリカでもクマによる被害が増えており、2022年の統計ではツキノワグマだけでも46,000件以上の報告がある。
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“It's going to eat through my lunchbox”: A bear cub broke into a #California classroom, shocking a teacher and her husband with its lack of fear of the situation – and of them. pic.twitter.com/6KexbSjSyJ
— CBS News (@CBSNews) August 13, 2024
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