五輪閉会式直前、半裸男性が不法によじ登る前代未聞の事態に話題騒然!

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-noriox ※写真はイメージです

今年も世界中の注目を集めたパリ五輪。実は閉会式を控えたその数時間前、パリの象徴であるエッフェル塔で驚愕の事件が発生していたのを知っているだろうかーー。五輪の閉会式を目前に控えた11日、パリのランドマークであるエッフェル塔を、上半身裸の男がよじ登っている姿が目撃された。高さ330メートルの鉄塔に素手で挑む彼の姿は、瞬く間にSNSで拡散され、周辺は一時封鎖された。

閉会式直前に現れた、迷惑男性「クレージーだ」の声

公開された動画には、オリンピックリングが輝くエッフェル塔に、危険を顧みずによじ登ぼる男と、それを見守る観光客の動揺の声が聞こえる。「そこから降りて!」と心配そうな子供の声や、「クレージーだ」と驚きの声を上げる撮影者の様子も捉えられていた。男はオリンピックリングを越え、第1展望台の上部まで到達していた。

CBSニュースによると、この異常事態を受け、警察は速やかにエッフェル塔周辺を封鎖し、観光客たちを避難。塔の中にいた一部の見学者は、約30分後にようやく退出を許可された。男はその後、警察に逮捕され、現場から連行されたが、その際も反省の色はなく、カメラに向かって「暑いね」とイギリス訛りの英語で答えている。彼の動機については未だに明らかになっていない。

この騒動にSNSでは、「またバカなことをする奴が出てきた」「どうしてこんな危険なことをするのか理解できない」「まるでスパイダーマンの真似事だ」と、男に対する批判の声が殺到した。エッフェル塔はパリの象徴的なランドマークであり、パリ五輪の開会式でも大きな役割を果たした場所だ。カナダのスーパースター、セリーヌ・ディオンが展望エリアでセレナーデを披露した場面も記憶に新しい。

しかし、閉会式ではエッフェル塔は使用されなかったため、今回の騒動が五輪に与えた影響は最小限に抑えられた。BBCによると、オリンピック最終日のパリ市内では、厳重な警備が敷かれていた。ジェラルド・ダルマナン内務大臣によると、3万人以上の警察官がパリ市内外に配置され、その中でも3,000人の警察官が閉会式会場のスタッド・ド・フランス周辺で、2万人がサン・ドニ地区で警備にあたっていた。

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以前も同様の事件が...

エッフェル塔をめぐる奇妙な事件は今回が初めてではない。昨年8月、アメリカ人男性二人がエッフェル塔の立入禁止区域で熟睡しているところを発見された。彼らは酒を飲みすぎ、降りることができなくなり、そのまま眠り込んでしまったという。この事件により、 米国人2人に悪意はなかったというが、エッフェル塔の開館が2時間遅れる事態となった。

パリの象徴であり、世界的に有名なエッフェル塔は、しばしばイタズラや悪知恵をはたらく人々の標的となる。観光客や地元住民がこのランドマークを訪れる際には、秩序を守り、その美しさを尊重して欲しいものだ。

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【動画】NBCニュースによる動画。上半身裸の男がエッフェル塔を登って辺りは騒然となった。

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【動画】エッフェル塔をよじ登った男。その高さ、オリンピック五輪のマークまで⁉️