ブラジル人インフルエンサー、美容のために自分の便を顔に塗る姿を投稿…医師は警鐘鳴らす

  • 文:山川真智子
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Alpha_T-Shutterstock ※画像はイメージです

人気インフルエンサーでもあるブラジル人モデルが、自分の便を顔に塗るという突飛なスキンケア動画を投稿した。本人は効果を実感したというが、医師たちは健康上非常に好ましくないとして、警鐘を鳴らしている。

老化防止? ウンコのフェイスマスクに挑戦

このトンデモ美容を披露したのは、ブラジル人モデルのデボラ・ペイショト(31歳)だ。インスタグラムで66万人、TikTokで270万人のフォロワーを持つコンテンツ・クリエーターだが、ニューヨーク・ポスト紙によれば、ペイショトはこれまでも肌を柔らかくするため、生理時の経血を肌につけるなどの仰天行為で話題になっていたという。

今回ウンコを使ったフェイスマスクに挑戦したのは、“老化防止になる”とネットで読んだからだという。投稿された動画には、ペイショトが自分の排泄物の入った容器を開け、泥パックをするかのように、顔全体に塗り付ける様子が写っている。

ウンコを塗り終えたペイショトは、洗濯ばさみで鼻をつまんで臭いをシャットアウト。数分間放置した後、洗い流し、ピカピカになった顔をカメラに披露している。本人曰く、顔の表皮のはがれやかさつきがなくなったということで、効果があったとコメントした。

科学的メリット皆無…医師らが危険性を指摘

しかしこの驚愕の美容法を、専門家たちは揃って問題視している。ロンドンの皮膚科医、ソフィー・モメン博士は、「私が遭遇したスキンケアの“トレンド”のなかでも、これは最も奇妙なものの一つだ」と断言。糞をフェイスマスクとして使うこと自体に、肌にとっての科学的メリットは皆無だとニューヨーク・ポスト紙に話している。この手の糞尿美容は、皮膚の赤みや不快感だけでなく、細菌やウイルス感染、食中毒を起こしやすくするということだ。

モメン博士の同僚で形成外科医のトゥンク・ティリヤキ氏も、排泄物にはたくさんの細菌、ウイルス、寄生虫が含まれており、深刻な感染症や病気を引き起こす可能性があるとしている。また、糞便を顔に塗ると、切り傷や擦り傷、粘膜から病原体が体内に侵入する場合もあると付け加え、美容のためにはスキンケア製品を使用するよう促している。

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一線を越えた? ネットユーザーも批判

ソーシャルメディアのコメント欄でも、「バカを有名にするのはもう止めろ」「人に薦めるな」「狂ってる」など、ウンコパックに厳しい意見が並んだ。

医師やネットの反応を見る限り、人間の排泄物によるスキンケアは否定されたようだが、ニューヨーク・ポスト紙によれば、過去には鳥の糞を使ったパックが一部の美容家から推奨されていたという。排泄物には死んだ細胞を分解して肌を輝かせる物質が含まれているという主張だったらしいが、科学的裏付けがない限り、こちらもパスしたほうが良さそうだ。

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顔に自らの便を塗りたくるインフルエンサー。

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@deborapeixoto.ofc Twria coragem ? #coco #rosto #hidratar #hidratante #explorar #fy ♬ som original - Debora Peixoto

TikTokにも自らの便を塗りたくる様子を投稿

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