日本が世界に誇る高級腕時計ブランド、グランドセイコー。そのラインアップには、実は公式オンラインストアでしか購入できない専用モデルが存在する。現在入手可能なモデルの中でもとびきりの注目作が、日本の風景を表現したダイヤルが特徴的な３モデルだ。それぞれに込められた、グランドセイコーならではのこだわりを紹介しよう。また、オリジナルノベルティが手に入る「グランドセイコーフェア」も現在実施中だ。
1. 岩手山の朝焼けをイメージした「SBGH345」
グランドセイコーには現在、５つのコレクションが存在する。なかでも「ヘリテージコレクション」は虚飾を排し、最もバランスの取れた王道デザインのモデルを展開。1967年に誕生し、グランドセイコーのいまに至るスタイルを確立した「44GS」を現代的に解釈したデザインもその一つだ。そして、居並ぶ魅力的なモデルの中でも印象的な緋色のダイヤルを持つ「SBGH345」は、“グランドセイコーブティックオンライン”だけのもの。
特別なカラーは、岩手山の山肌を染める美しい朝焼けをイメージしたもの。それはグランドセイコーのメカニカルモデルの生産地「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む光景に他ならない。銘品の心象に映える日本の風景を腕時計で再現するグランドセイコーの美意識が、他にはない色調に反照する。
「44GS」は光と陰が織りなす無数の表情を描く構造を特徴とし、グランドセイコー独自のデザイン哲学「セイコースタイル」を確立したモデルだ。その系譜に連なる最新の公式オンライン専用モデルは、世界最高レベルの耐食性を備えた「エバーブリリアントスチール」製のケースの中に、10振動ハイビートの高精度と耐久性を両立させた「キャリバー9S85」を秘める。和の原風景とテイストをデザインに貫き、世界のどこでも胸を張れる腕時計が、日本国内に向けた公式オンラインストアだけで求めることができる。まさに特別なモデルと言えよう。
なお、他の公式オンライン専用モデルも含め、「グランドセイコーブティック 銀座」（10月中旬まで改装のため休業中）と「グランドセイコーブティック 大阪心斎橋」では実物を確認することも可能である（ただし購入は公式オンラインストアのみ）。
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2. 世界を魅了した白樺ダイヤルをグリーンで魅せる「SLGH011」
2020年、グランドセイコーのデザイン文法を発展させ、腕時計としての使いやすさや美しさをさらに追求した独自の「エボリューション9スタイル」が誕生した。その画期的なスタイルを持つモデル群が構成する「エボリューション9 コレクション」の中で、ひときわ目を惹く鮮やかなグリーンのモデルは、“グランドセイコーブティックオンライン”からでのみ入手可能なレアピースである。
印象的な不規則パターンを描く型打模様は「白樺ダイヤル」の異名で知られる2021年のモデル「SLGH005」と同様のダイヤルパターンだ。このダイヤルパターンは「グランドセイコースタジオ 雫石」にほど近い、日本有数の白樺の群生地域にちなんだものだ。その最初のモデルは、世界的な権威を持つGPHG（ジュネーブウォッチグランプリ）で、日本の腕時計で初めて「メンズウォッチ部門」での受賞を果たした。その屈指の銘品のダイヤルを、生い茂る緑を思わせる初めての色でカラーリングしたのが、この専用モデルなのである。
搭載されたのは最新のメカニカルムーブメント「キャリバー9SA5」。 10振動のハイビートでありながら、パワーリザーブはなんと約80時間にものぼる。しかも厳格な規格に基づく「グランドセイコー規格検定」に合格した、世界トップクラスの高性能・高精度を誇る。
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3. 冬の岩手山を想わせるダイヤルを採用したブライトチタン製の「SLGH019」
「エボリューション9 コレクション」の中でもひと際目を引く、ブルーダイヤルのメカニカルウォッチである「SLGH019」もまた、公式オンライン専用モデルである。岩手山の山肌を表現したパターンは、星空のもと、雪明りに浮かび上がる透明度の高いブルーを得た幻想的な姿に見立てられている。
ケースは軽量かつ耐傷性・耐食性に優れる、セイコー独自のマテリアルであるブライトチタン。メカニカルウォッチでありながら軽量であり、低重心のフォルムと相まって絶好の装着感を生む。「エボリューション9」らしさの表現は、光と影が織りなす立体的な造形に現れている。
本来、「44GS」から続くグランドセイコーの特徴には、ザラツ研磨によって歪みなく整えられた鏡面の美しさが挙げられる。一方で「エボリューション9スタイル」では、その秀逸な鏡面を包み込むようにして上面と側面を繊細なヘアラインの艶消しで仕上げる、立体的な造形技法が使われている。ベゼルもまた、フラットな艶消し面と歪みのない鏡面を切り替えたものだ。光を拾い上げて面の形状を浮かび上がらせるヘアラインの細かな筋目が、光の角度や強弱によって陰と陽を行き戻りする。その微妙な移ろいが、はっきりとした明暗を描く鏡面の美しさを引き立てる。光陰が描く景色に敏感な日本の美意識は、腕時計の審美性に確かに反映しているのである。
日本を代表し、世界で評価されるグランドセイコーは、紛れもなく和の逸品だ。その中でも、目の肥えた時計の通が選び取る専用モデルを、"グランドセイコーブティックオンライン"は潜ませている。いま最も注目すべき、住所を持たない至高のブティックであることに間違いはないだろう。
現在、"グランドセイコーブティックオンライン"で腕時計を購入すれば、グランドセイコーオリジナル コレクションボックスがもれなく付く「グランドセイコーフェア」が実施中だ。9月30日までなので、この機会を逃さないでほしい。
なお、今回紹介した3本以外にも公式オンライン専用モデルは存在するので、気になる方はぜひサイトをチェックしてみてほしい。
