強靭な顎で噛む力がスゴイ!? 恐るべき肉食恐竜3選

  • 文:幕田けいた
  • イラスト:服部雅人
  • 監修:田中康平(筑波大学 生命環境系 助教)
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獲物を捕まえ、強力な顎で骨まで噛み砕く肉食恐竜。その顎の力は、コンピューターによるシミュレーションで近年明らかになっている。ティラノサウルス以外にもいた、強力な顎の持ち主を3種セレクト。

Pen最新号は『恐竜、再発見』。子どもの頃に図鑑や映画を通して、恐竜に夢中になった人も多いだろう。本特集では、古生物学のトップランナーたちに話を訊くとともに、カナダの世界最高峰の恐竜博物館への取材も敢行。大人になったいまだからこそ、気付くことや見える景色もある。さあ再び、驚きに満ちた、恐竜の世界の扉を開けてみよう。

『恐竜、再発見』
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ダスプレトサウルス

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全長:9m
時代:白亜紀後期
カナダなど、現在の北アメリカ西部に生息していたティラノサウルス類。ダスプレトサウルスの顎の力は実に強力で、コンピューターを使ったシミュレーションでは、現生ワニ類のアリゲーターの7倍以上の噛む力を持っていたと推定されている。それでも後の時代に登場するティラノサウルス・レックスの半分なのだが。

ギガノトサウルス

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全長:13m
時代:白亜紀後期
アルゼンチンに生息していたアロサウルス類の仲間。噛む力はダスプレトサウルスの75%ほどだが、鋭いナイフのような歯を使い、捕食する獲物の肉や内臓を切り裂いて食べていたと考えられている。細長い頭蓋骨の大きさはティラノサウルスと同じくらいだが、骨を粉砕するほどの筋肉量はなかったと推定される。

カルノタウルス

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全長:7.5m
時代:白亜紀後期
目の上の太い角と短い前肢が特徴で、最近の研究では素早く噛みつくことはできたが、骨を噛み砕くほどの頑強な顎は持っていなかったと考えられている。それでも大型の獲物に致命傷を与えるには十分で、獲物を弱らせてから捕食していたと推測されている。アルゼンチンに生息していた獣脚類の一種。

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