歴史から知られざるエピソードまで! チーズのすべてが学べる博物館が、パリに誕生

  • 写真&文:髙田昌枝(パリ支局長)
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PARIS パリ/フランス

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チーズの歴史や産地、製法の違いを説明するパネルのほか、チーズづくりの道具なども展示されている。施設内でチーズも製造。

ワインのことを紹介する施設や場所は数々あるが、チーズについて学べるところはまったくない──。ワイン農家出身でチーズ製造業に転身したピエール・ブリソンは、そんな思いから10年前に「チーズ製造者の言葉」という会社を設立、チーズについて語り続けてきた。その彼が6月、サンルイ島にチーズ博物館を開館。「300ものチーズがある国を治めるのは難しい」というド・ゴール元大統領の言葉で知られるフランスの地方色豊かなチーズの歴史、製法、味わいの違いなどを解説している。1時間ほどのガイド付きツアーでは、フランス人も知らないエピソードが語られ、複数のチーズのテイスティングも。食通なら訪れたいスポットだ。

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創業者のピエール・ブリソン。ワイン農家からチーズ製造業に転身した。 https://musee-fromage-paris.com

※この記事はPen 2024年9月号より再編集した記事です。