約2億3000万年前に現れ、さまざまな姿や形態に進化した恐竜たち。今回は、軽快で足の速い種を紹介する。
Pen最新号は『恐竜、再発見』。子どもの頃に図鑑や映画を通して、恐竜に夢中になった人も多いだろう。本特集では、古生物学のトップランナーたちに話を訊くとともに、カナダの世界最高峰の恐竜博物館への取材も敢行。大人になったいまだからこそ、気付くことや見える景色もある。さあ再び、驚きに満ちた、恐竜の世界の扉を開けてみよう。
『恐竜、再発見』
Pen 2024年9月号 ¥880(税込)
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※計測方法
移動速度は足跡化石や筋肉シミュレーションなどによって計算。研究では膝から下の部分が相対的に長い恐竜ほど、高速走行に適すことがわかってきた。俊敏さで獲物を追ったり敵から逃げていたと考えられている。
ヴェロキラプトル
全長:2.5m
時代:白亜紀後期
現在のモンゴルに生息していた小型の肉食恐竜。体重は16㎏。その身軽さを活かし、敵を急襲し仕留めた。最大の武器は後ろ足の第2趾に持つ鋭く大きな爪。鳥類に近い恐竜だが飛ぶことはできず、その羽毛は異性に対するアピールや抱卵の時に巣を覆うためとの説もある。
オルニトミムス
全長:3.5m
時代:白亜紀後期
アメリカ・コロラド州に生息していた羽毛恐竜。脚はすねの脛骨が大腿骨よりも約20%も長く、体重を支える3本指のつま先や中空になっていた骨の軽さのおかげで、素早い移動に適していたと推測。また眼窩が大きかったために視覚がよかったことがわかり、夜行性の可能性も指摘される。最高時速60㎞との推測値も。
コンプソグナトゥス
全長:1.25m
時代:ジュラ紀後期
ドイツやフランスなど、ヨーロッパに生息していた羽毛恐竜。骨格は軽量で、体重は2.5㎏ほど。トカゲの化石が、コンプソグナトゥス化石の胃の中から見つかっており、敏捷な小動物を捕食していたと考えられている。骨格と筋肉をコンピューターで計算した研究では、秒速17.8m(時速64㎞)で走ったとする説もある。
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