OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)
リトル トラベラーズ ビューティキット
Check Points
☑小旅行
☑オールインワン
☑イニシャル刻印
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梅雨が明ければレジャーの季節。なにが楽しいって、旅行の準備ほど心が躍るものはない。飛行機や新幹線で使いたいアイマスクや、首に巻いて座席でも眠れるネックピローなどのリラックスアイテムは欠かせない必需品だ。旅先で脱いだシャツや下着を入れるポーチには、そのまま洗濯もできてしまう便利な製品まであってテンションが上がるし、パスポートや搭乗券を入れる専用ケースも旅情を盛り上げてくれる。旅行以外ではあまり出番のない、これらのアイテムが活躍する機会がやってくるのがうれしいのだ。
いざ旅先に着いたら、スキンケアなどの身だしなみグッズはどうするか。ホテルの備え付けのものを使うのもいいが、どうせならそこでも特別な気分を味わいたい。そんな人にこそお薦めしたいのが、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの「リトル トラベラーズ ビューティキット」。その細部まで行き届いたデザインの楽しさは、まるでかの名監督、ウェス・アンダーソンの映画のようだ。これさえあれば、陽気に旅を満喫できること間違いなし。
素敵なデザインの収納ボックスを開けると、かわいらしい蓋の付いた3本のチューブ(リキッドソープ、シャンプー、コンディショナー)が登場する。これで一気に旅の気分が高まるが、隣には小さく色とりどりの箱で、ハンドクリーム、歯磨き粉、歯ブラシ、フェイスクリームが並んでいるのだからたまらない。洒落ていて、すべてがバランスよく収納されている様子は清々しい。ひげ剃りを除けば基本的なケア用品は揃っているので、出張などで頻繁に出かける人にとっても、その都度準備する手間が省ける便利なキットだ。
どのアイテムも質が高く、香りのよさや上質な使い心地が楽しめる。特にフェイスクリームは頬にやわらかく馴染む感覚がうれしい。心までも癒やすトラベルキットは、旅という非日常の特別な時間をよりいっそう特別なものにしてくれるはずだ。
伊藤 聡
海外文学&映画ライター。40歳を過ぎてから美容に目覚める。著書『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)が発売中。※この記事はPen 2024年8月号より再編集した記事です。