ジャパン・ラグジュアリーを時に託して。セイコーが仕掛ける「THE GIFT OF TIME」プロジェクト始動

  • 文:倉持佑次
Share:

時を刻む音色が、日本の文化の奥深さを世界に響かせる——。セイコーグループ株式会社が始動させた「THE GIFT OF TIME」プロジェクトが、新たな文化発信の形として注目を集めている。

THE GIFT OF TIME KV.jpg

このプロジェクトは、日本独自の四季や自然によって育まれた美意識、匠の技を生み出すクラフトマンシップなど、日本ならではの文化が紡ぎ出してきた豊かさや価値を「時」という視点から再発見し、"ジャパン・ラグジュアリー"の魅力を世界に発信する意欲的な取り組みだ。

セイコーグループ株式会社の服部真二代表取締役会長兼CEOは、プロジェクト発表の席でその意義を語り、「日本人は古来より、自然と共生する独特な時間の感覚を大切にしてきました。その中心にあるのは、相手を思いやる繊細な心遣いです。この日本ならではの価値観を、世界中の人々に体感していただきたいのです」と述べた。

1W2A1611.JPG
セイコーグループ株式会社代表取締役会長兼グループCEO兼グループCCOの服部真二氏。

プロジェクトの目玉として2024年10月に公開予定の特別動画には、日本文化を牽引するトップクリエイターたちが集結。

現代美術作家の杉本博司、作曲家で文化庁長官の都倉俊一、建築家の隈研吾、歌手のMISIAが出演し、それぞれの視点から「時」への想いを語る。永遠を切り取る写真や現代美術、自然と人間の新たな関係を探求する建築、そして世界に向けた日本文化の発信。各分野の第一人者たちの言葉一つひとつに、日本文化の豊かさと奥深さが詰まっている。

さらに、プロジェクトの象徴として、銀座のランドマークSEIKO HOUSE内にある和光 本店の地階フロアが装いを新たにした。日本らしい贅沢な体験とも言える"和光流のおもてなし"を、新たな形で体現している。

---fadeinPager---

ティザー㈰.png
ティザー㈪.png
ティザー㈭.png
ティザー㈫.png
竣工写真.jpg
リニューアルオープンした和光 本店地階のデザインコンセプトは「舞台と回廊」。中央に配置された、長針と短針に見立てた回転什器が変幻自在に形を変え、空間に新たな楽しみを生み出す。設計:新素材研究所 photo Masatomo Moriyama

「THE GIFT OF TIME」は、単なる文化発信プロジェクトではない。それは、日本の心を世界に贈る壮大な試みだ。

世界中の人々の笑顔が増えること、そして子どもたちの笑顔のために次の世代へこの文化をつなげていくこと。それがこのプロジェクトの根底にある想いだ。時を超え、世代を超えて——。セイコーが提示する「時間」という名の価値が、これからどのような未来を創造していくのか。その行方から、目が離せない。

THE GIFT OF TIME

https://www.seiko.co.jp/thegiftoftime/ja/