誕生100周年を迎えた、モンブランの名品マイスターシュテュック。東京とパリで暮らすUTAと内田伽羅兄妹が、マイスターシュテュックを手にして、メッセージを送り合った。
---fadeinPager---
パリと東京、離れているからこそ通じ合う、手紙に込められた家族の思い
12歳からそれぞれ海外留学しているUTAと内田伽羅兄妹。現在UTAは東京を拠点にモデルとして活躍し、伽羅はパリの大学院で学ぶ。幼い頃から離れて暮らすふたりだが、今年、パリにいる伽羅のアパルトマンをUTAがファッションウィークのため訪ね、1カ月間滞在した。
「うまくコミュニケーション取れるか心配でしたが、やはり家族ですね。すぐに昔のように打ち解けました」とUTAは振り返る。
内田家には、家族の記念日にメッセージを贈る習慣があるという。「1枚のカードに全員がメッセージを書きます。離れて暮らしていた時はSNSやビデオ電話で連絡を取ることもありましたが、遠く海を越えてカードが届いたのはうれしかったです」とUTA。
エッセイスト内田也哉子を母親に持つ兄妹は、手書きで原稿を書く姿を幼い頃から見てきた。「母の机にはいつもモンブラン製品がありました。キャップトップのホワイトエンブレムは見慣れていて、親近感があります」と伽羅。
手紙に関する家族の思い出としてふたりが大切にしているのが祖母・樹木希林とのエピソードだ。
「幼い頃、祖母の誕生日に、大きな和紙に家族でメッセージを書くことになりました。僕は文字をアートに見立てて書いたんです。祖母はそれを気に入って表装してくれて、その掛け軸はいまでも実家に飾ってあります」とUTA。
伽羅のエピソードはこうだ。
「病床の祖母は、私の誕生日にメッセージを書いてくれました。私はアメリカに留学中でしたので臨終に立ち会えず、お葬式に出るため日本へ帰りました。手紙を見たのはニューヨークへ戻ってからです。『誕生日おめでとう。いつもの伽羅のままでいてね』と書かれた祖母の手紙は特別なものです」
そんなふたりに東京とパリで、マイスターシュテュックを使ってメッセージを書いてもらった。久しぶりに日本語で手紙を書くというUTAは、「携帯やパソコンとは違い、手書きには相手との深いつながりを感じます。万年筆は力加減で文字の太さにバリエーションが出るのが面白い」と話す。一方、伽羅は「この万年筆は適度な重さがあって紙の上を滑るような気持ちよさがある。ペンを走らせる音も心地いい。こんなクラシックな筆記具を使いこなせる大人になりたいですね」と話す。書くことを通じて家族の思い出を共有するUTAと伽羅の手紙からは、深い絆が感じられる。
モンブランお客様サポート
TEL:0800-333-0102
www.montblanc.com