SHINee・KEYの単独コンサート『KEYLAND』が今年も帰ってきた!【ライブレポート】

  • 文:Pen編集部
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2008年韓国デビュー、2011年日本デビューながら、移り変わりの早いK-POP界でもいまなお第一線で走り続けているグループ、SHINee(シャイニー)。そんなSHINeeのメンバー、KEYの昨年3月以来となる日本でのソロライブ『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』が7月6日、7日の2日間にわたって東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた。ライブで感じたKEYのコンサートの魅力をお届けしたい。

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撮影:田中聖太郎写真事務所

まず驚いたのは、KEYらしさとこだわりが感じられる、舞台演出と生バンドによる音楽だ。

開演すると、舞台上のスクリーンに映し出されていたシャッターが上がり、KEYの公式キャラクター、BOK-SILLee(ボクシリ)や、KEYのフィギュアが並んだ自動販売機が現れ、まるでゲームの中の世界観のような空間に!

そんな中、ピンクのパーカーに青のダウンベストを着たポップなスタイリングのKEYが登場。昨年韓国でリリースされたダンスナンバー「Good & Great」が流れると、ファンが一体となって掛け声を入れ、会場は一気にテンションアップ。今回のコンサートでは韓国からバンドメンバーを引き連れたといい、この曲では生バンドによる演奏で、原曲にはなかったダンスブレイクパートも。音楽もパフォーマンスも存分に楽しめる、一曲目からスペシャルな舞台での幕開けとなった。

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撮影:田中聖太郎写真事務所

生バンドによる演奏も特別だったが、途中には敢えて生バンドを使わないオリジナルサウンドによるセクションも設けられ、より一層ファンが楽しめるように工夫。KEYの力強いダンスパフォーマンスも生で見るとやはり圧巻。特に、来月発売されるシングル『Tongue Tied』の収録曲「Fresh」も初披露され、爽やかな曲の雰囲気に合うダンサーと息の合ったパフォーマンスが光っていた。

そして、個人的に楽しみにしていたMC! 先月6月には日本デビュー13周年を迎えた大ベテランらしく、通訳なしで毎回MCでもファンを虜にするSHINeeだが、ソロライブでももちろんその姿は健在。バンドによる激しい演奏の後にはバンドメンバーの指を心配したり、今回の日本滞在中にうどん屋さんでファンを見つけた話など、流暢な日本語と彼にしか醸し出せない雰囲気で話を面白く聞かせてくれる姿がファンの心を打つ。

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撮影:田中聖太郎写真事務所

アンコールでは、先日MVが公開されたばかりの、約6年ぶりの日本オリジナルソロ曲「Tongue Tied」をパフォーマンス初披露(なんと、特別に撮影許可も!)。

重厚感のあるキックドラムが特徴のミディアムナンバーで、振付は曲の雰囲気を生かした指の繊細な動きも。パフォーマンス後には振付制作の裏話も語り、新曲をアピール。

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撮影:田中聖太郎写真事務所

今回の公演が自身初のソロ・アジアツアーの海外公演初日となり、7月にかけてバンコクなどアジア4地域を訪れる予定。8月には​​神戸ワールド記念ホールでも『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』の開催が予定されており、また、今後のテレビ出演予定も明かすなど日本活動にもますます期待が高まる。

音楽やパフォーマンスはもちろん、まるでテーマパークのような多種多様な演出にトークまで。ファンを喜ばせることを惜しまないKEYの努力と多彩な魅力がいっぱいに詰まったコンサートであった。次の開催が早くも待ち遠しくてたまらない。

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日本オリジナルシングル『Tongue Tied』(8/7発売)/¥2,000(初回生産限定盤 Freaky Ver.)/ユニバーサルミュージック/UPCH-89571