ジェンダー平等の第一歩? 名門紳士クラブが女性入会可能に

  • 文:宮田華子
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LONDON ロンドン/イギリス

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会員数は約1500名。チャールズ国王に加え、ベネディクト・カンバーバッチ、スティング等、エンタメ界の大物も会員だ。

紳士クラブ「ギャリック・クラブ」は文豪ディケンズや名優ローレンス・オリビエもメンバーだったことで知られる名門社交クラブだ。193年の歴史をもち、これまで「会員は男子のみ」を貫いてきたが、去る5月7日に女性の入会を認めることを決定した。

きっかけは、ガーディアン紙が門外不出の会員リストを公開したことだった。副首相、大臣、公務員長官、MI6長官、裁判官等がメンバーに名を連ねていたことが判明し「国のリーダーが多様性に理解のない組織の会員」と批判を浴びた。今回会員投票が行われ、60%の賛成により女性の入会が可能に。エリート層にメスが入ったことは「ジェンダー平等への大きな一歩」と評価されている。


女性入会支持派は7名の女性会員候補を挙げているようだ。ジャーナリストでキャスターのキャシー・ニューマンもそのひとり。 写真:REX/アフロ

※この記事はPen 2024年8月号より再編集した記事です。