チャールズ国王のために式典で「ウィリアム王子がしたけれど、ハリー王子はしなかったこと」が話題に

  • 文:宮田華子
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@WeAreInvictus および @royalchannel – Youtubeキャプチャ画像

6月5日および6日、第2次世界大戦中行われた「ノルマンディー上陸作戦」(1944年6月6日、通称「D-Day」)から80年を記念する式典がフランス・ノルマンディ各地とイギリス・ポーツマスで行われた。

イギリス王室からはチャールズ国王、カミラ妃、アン王女、ウィリアム王子が参列したが、このときウィリアム王子が見せた「ある行為」が話題だ。

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ウィリアム王子が胸につけたメダル

ウィリアム王子は6月5日、ポーツマスでの式典でスピーチを行った。

このとき、ウィリアム王子は首に勲章を1つ、胸に4つのメダルを着用していた。


各メダルは左から下記の通りだ。

①バス勲章
②エリザベス2世・ゴールデンジュビリー記念メダル

③エリザベス2世・ダイアモンドジュビリー記念メダル
④エリザベス2世・プラチナジュビリー記念メダル
⑤チャールズ国王・戴冠記念メダル

5番目の「チャールズ国王・戴冠記念メダル」は、2023年5月6日のチャールズ国王とカミラ妃の戴冠式を記念して作られたもの。式典に大きく貢献した人々、軍人・退役軍人に授与され、ウィリアム王子だけでなくハリー王子にも授与されている。

 

チャールズ国王・戴冠記念メダル

しかしハリー王子がこのメダルを身に着けている姿は、まだ1度も目撃されていないのだ。

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ハリー王子の意思表示の表れか?

ハリー王子は5月にイギリスに一時帰国し、インヴィクタス・ゲーム10周年の感謝礼拝に出席した。

 


インヴィクタス・ゲームとは2014年にハリー王子が設立しパトロンを務める、負傷および病気の軍人・退役軍人が参加する国際スポーツ大会。10周年記念礼拝はセント・ポール大聖堂で行われた。

ハリー王子が身に着けた勲章&メダルは以下のとおりだ。

左から
①ロイヤル・ヴィクトリア勲章
②アフガニスタン作戦メダル(軍章)
③エリザベス2世・ゴールデンジュビリー・メダル

④エリザベス2世・ダイアモンドジュビリー・メダル
⑤エリザベス2世・プラチナジュビリー・メダル

礼拝の内容からも、軍人であるハリー王子が②を身につけていたことは理解できる。

しかし故エリザベス女王から授与された3つのメダルは着けているにも関わらず、父チャールズ国王から送られた戴冠記念メダルは身に着けなかった。

この礼拝以前にも、ハリー王子はメダルを身に着けてメディアの前に登場する機会が数回あったが、1度も戴冠記念メダルを身に着けていない。

 



昨年11月に開催された「Annual Stand Up for Heroes」イベントで、動画で挨拶をしたハリー王子。

こうしたふるまいにハリー王子の「強い意思」が読み取れるが、「父に対して失礼な行為」という批判の声もあがった。

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「父へのサポート」を示したウィリアム王子

この「渦中のメダル」を、今回のD-Day式典で身につけたウィリアム王子。この行為は「父をサポートしたいという気持ちをさりげなく示している」と分析され、好意的に受け止められている

ハリー王子が2020年のシニアロイヤルを引退し、カナダを経てアメリカに移住してから4年以上が経過している。兄ウィリアム王子との不仲は引退以前からのものであり、イギリス王室との難しい関係が解決する様子はない。

その間せっせと公務に勤しむウィリアム王子は株をどんどんあげている。

イギリス王室メンバーの行動・言動は、細部に至るまで世界中のロイヤルウォッチャーが注目している。今回も「たかがメダル1個」と侮れないほど、大きな話題に発展してしまったが、ウィリアム王子の行為は「吉」、ハリー王子の行為は「凶」と出たようだ。

 

【次ページ:動画で確認】ハリー王子とウィリアム王子、着用メダルを動画で確認!

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5月8日、ハリー王子が出席した「インヴィクタス・ゲーム10周年の感謝礼拝」のハイライト。チャールズ国王、ウィリアム王子共に出席しなかった。

 

 

 

6月5日、D-day80周年記念式典でスピーチするウィリアム王子。