ニューヨーク・マンハッタンの高層ビル屋上から、椅子やテーブルを地上へ投げつける男性を捉えた衝撃的な映像が公開された。 米ニューヨーク市警は、男性を器物損壊などの罪で逮捕。犯行の理由は「逆上」だというーーー。
事件が起こったのは、ニューヨークの中心地・マンハッタンミッドタウンの東46丁目と5番街のオフィス街。フロリダ州出身のジャン・オリヴィエ(33歳)は、20階建ての高層ビルから長椅子やテーブル、椅子などを人通りの多い道路へ投げつけた。
地上から撮影された動画には、屋上から勢いよく板のようなものが落下し、建物の鉄骨に当たり粉砕される様子が映し出されている。「やめろ!!」とその場に居合わせた人たちは叫んでいるが、男性はお構いなし。向かいにあるビルから撮影された別の映像では、上半身裸姿のオリヴィエが大きな机を持ち上げ、躊躇なく投げ捨てる様子も捉えられている。
THE NEW YORK POST誌によると、男性は30分ほど暴走を続けたのち、駆けつけた警官によって手錠をかけられた。幸い、怪我人は報告されていないというが、「多くの人がパニックになっていていました」と一部始終を目撃した人は話している。
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「これがニューヨーク?」とユーザー
同誌によると、オリヴィエはビルの中にあるハイチ総領事館を訪れ、家賃高騰などについて苦情をいれた後に、怒りが収まらず屋上へ移動し、今回の犯行に及んだという。また、オリヴィエには逮捕歴はなく、彼の短気さから起こった事件だと考えられるが、器物破損、危険行為、犯罪的いたずら、不法侵入などでの罪で逮捕された。
この動画がSNSで拡散されると、「もしもあの椅子が誰かに当たったって思うと...恐ろしい」「彼の短気さは異常」「これがニューヨーク?」「どうしてものを投げつける発想に至ったんだろう」などの声が集まった。
落下物による怪我の報告、年間“5万人”
労働安全衛生局(OSHA)によると、ニューヨークでは毎年5万人以上の落下物による怪我が報告されているという。建設現場の労働者だけでなく、ただ道を歩いているときに運悪く当たってしまった人も含まれる。歩いているだけで何かが上から降ってくるなんて...日本ではあまり考えられないことだが、これが大都市・ニューヨークなのだろうか。
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