90年代の名作邦画をフィルムで上映! Penがお薦めする7月の映画特集【東京ミニシアター通信】

  • 文:Pen編集部
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東京には「単館系」と言われているミニシアターが数多くある。それぞれの視点から映画をセレクトし、サイレント名作からインディーズ映画まで幅広く上映している。Penがお薦めする7月の上映プログラムとは。

神保町シアター

『一度はスクリーンで観ておきたいーー忘れられない90年代映画たち』

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神保町シアター『一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち』のポスター。

本の街の名画座・神保町シアターでは、8月2日(金)まで『一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち』を特集上映している。同プログラムは、DVD化や配信化されていないレアもの映画から90年代を代表する名作まで、フィルムのままで観れる貴重な機会だ( 『鉄道員(ぽっぽや)』のみデジタル上映)。

1970~90年代の日本映画界は、映画会社の倒産や撮影所システムの崩壊、独立系映画会社の誕生など、まさに激動の時代だった。今回特集する90年代は、テレビ局や広告会社が本格的に映画製作に参入し、のちの「製作委員会」方式に近い体制で製作される映画が増えた時代だ。また、インディペンデント映画も一般劇場で公開されるようになるなど、映画の規模もジャンルも多種多様となった。

槇原敬之が歌った主題歌も大ヒットした織田裕二主演の『就職戦線異状なし』をはじめ、黒澤明監督の『八月の狂詩曲(ラプソディー)』や島崎和歌子が初主演を務めた『スキ!』など全16作品がラインアップ。フィルムでスクリーンに蘇る90年代の空気感を、思う存分に堪能してほしい。

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神保町シアター。

神保町シアター『一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち』

8/2まで神保町シアターにて特集上映
東京都千代田区神田神保町1-23
www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/index.html