昨年夏から行方不明になっていたある飼い犬が、8カ月後に発見された。発見場所は何と3700キロ以上離れた場所だったことから、驚きの声があがっている。
発見されたのは、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴに住む、フーマンさん一家の愛犬、テリアミックスのメス犬「ミシュカ」(3歳)だ。
フーマンさん一家は夫メラッドさん、妻エリザベスさん、娘のリリーちゃん(5歳)、そしてミシュカの「3人と1匹」の家族。ミシュカは3人の愛情をたっぷり浴びて暮らしていた。
2023年7月21日、メラッドさんは職場である自動車修理工場にミシュカを連れていったが、気づくとミシュカがいなくなっていた。
エリザベスさんによるとミシュカは大変な「ママ(=エリザベスさん)っ子」であり、エリザベスさんのことを探すために工場から抜け出てしまったのではないか?と想像している。
以前にもふといなくなってしまったことがあるミシュカだが、その時はすぐに帰ってきた。しかし今回はなかなか見つからず、フーマン一家はミシュカを探すためにあらゆることを試した。SNSで発信し、作成したチラシ1000枚以上を町中に貼ってまわった。またペット捜索サービスに依頼もし、自身もリードを持って探す日々が続いた。
しかしなかなかミシュカの手がかりは見つからなかった。
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8カ月後、アメリカ東部から思わぬ電話が!
朗報は8カ月後、なんとアメリカ東部ミシガン州からもたらされた。
2024年3月28日、「迷い犬がいる」とミシガン州デトロイト郊外の町ハーパー・ウッズの住人から警察に連絡が入った。警察官が犬を引き取り、グロス・ポイント動物養子縁組協会(Grosse Pointe Animal Adoption Society 、略称GPAAS)に連れていった。そこでミシュカにはマイクロチップが埋め込まれている事が判明。記録された情報から、飼い主がフーマンさん一家であることが分かったという。
連絡を受けたフーマンさん一家は、イースター休暇をミネソタ州ミネアポリスで過ごすために旅立つ直前だった。一家はまずミネアポリスに飛び、到着後すぐにメラッドさんが車でミシガン州に出発。10時間以上車を飛ばし、ミシュカのもとに向かった。
8カ月ぶりに再会したミシュカは、思いのほか元気だったという。
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ミシュカは獣医であるナンシー・ピルズベリーの診察と狂犬病の予防注射を受け、メラッドさんに引き渡された。ミシュカは清潔で栄養面でも問題もなく、健康だったという。
ピルズベリーさんは「(一時的にミシュカは)誰かに飼われていたのかもしれませんが、大切にされていたのでしょう」とコメントしている。
その後メハッドさんはミシュカを車に乗せて、来た道を再び10時間かけてミネアポリスへ。メハッドさんが到着すると、エリザベスさん、リリーちゃんは走って家からでてきてミシュカとの再会を喜んだ。
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写真からも分かるように、ミシュカは決して大きな犬ではない。サンディエゴからデトロイトまでは約3770キロ(2343マイル)もあるが、たった1匹でどうやってそんなにも長い道のりを旅したのか?については謎が残る。
人懐っこいミシュカは誰かに連れ去られ、その後販売された後に捨てられた等の経験をしたのかもしれない。
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しかし事の真相を知るのはミシュカだけだ。
何はともあれ無事再会できたことを、フーマン一家、ミシュカ探しを手伝った人々、そして保護に携わったすべての関係者が喜んでいる。
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